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農学部×医学部奈良病院栄養部「食事満足度向上プログラム」 小児病棟で連携企画「夏祭り」を開催

2017.08.01

食品栄養学科学生考案 手作りデザート「トマトのビスキュイ」

近畿大学農学部(奈良県奈良市)食品栄養学科は、医学部奈良病院(奈良県生駒市)と共同で、平成29年(2017)年8月8日(火)に小児病棟の入院患者である子どもたちを対象に、恒例の「夏祭り」イベントを開催します。また農学部農業生産科学科 植物感染制御工学研究室の学生が栽培した完熟ミニトマトを用いて、食品栄養学科 臨床栄養学研究室の学生が考案した手作りデザートを提供します。

【本件のポイント】
●農学部食品栄養学科と医学部奈良病院栄養部との連携で「夏祭り」を企画・運営
●農学部農業生産科学科の学生が栽培・収穫した完熟ミニトマトを用いて、食品栄養学科の学生が考案・調理したデザートを提供
●栽培から加工までの一連の、農学分野に必要な過程を学ぶとともに、入院中の楽しい食事環境を演出する方法を農学部の学生が実践的に学ぶ

【本件の概要】
近畿大学農学部食品栄養学科では、医学部奈良病院と連携して平成28年(2016年)4月から病院食の質の向上を目的に、奈良病院に入院中の患者様を対象に「食事満足度向上プログラム」を実施しています。今回は奈良病院栄養部との共同で「夏祭り」を企画・運営。農業生産科学科 植物感染制御工学研究室の学生が栽培・収穫したミニトマトを用いて、食品栄養学科臨床栄養学研究室の学生がレシピを考案し、奈良病院栄養部のスタッフの指導のもとで調理したデザート「トマトのビスキュイ」を入院中のお子様を対象に提供します。現在、小児病棟にはおよそ20人の子ども達が入院しており、日々食事制限などのストレスがあります。そんな子どもたちに「夏祭り」と「手作りデザート」を提供することにより、少しでも入院生活のストレス解消に貢献し、病棟に笑顔を生み出します。

■日時:平成29年(2017)年8月8日(火)13:30~15:00
■会場:近畿大学医学部奈良病院
    (奈良県生駒市乙田町1248-1、近鉄生駒線「東山駅」から徒歩約10分)
■対象:小児病棟入院患者様(一部、特別な食事制限が必要な患者の方を除く)

【食事満足度向上プログラムについて】
本学農学部食品栄養学科と医学部奈良病院栄養部は、「食事満足度向上プログラム」として、主に次の4点について病院食の満足度向上に向けた企画を実施しています。

1.食事に関する嗜好調査実施
従来は、栄養部で年2~4回実施していた嗜好調査を,学生と共同で実施。調査結果で得られた問題点を学生が分析します。

2.病棟内デイルーム掲示用に季節を感じられる献立表の作成
栄養部からの季節感やアピールポイントに関する情報をもとに、学生がイラスト入りで入院患者様の献立表を作成しています。

3.奈良県産の農作物や近畿大学産の果物などの提供及びアピールメッセージ作成
近畿大学農学部や附属農場などで栽培された安全・安心な農産物をはじめ奈良県産の農作物などを積極的に病院食献立に取り入れ、そのメッセージカードを献立に添えて情報を提供します。

4.小児病棟入院患者様対象イベント
本プログラムで連携する当院職員と農学部の学生が、小児病棟入院患者様とそのご家族を対象としたイベントを定期的に開催しています。栄養学を学ぶ学生の実践的な学習を支援するほか、イベントに合わせた特別な病院食の提供による食事満足度の向上に役立てました。

【提供される完熟ミニトマトについて】
農学部農業生産科学科 植物感染制御工学研究室の学生が、実験・実習の一環として、教授 野々村照雄の指導のもと温室内で完熟ミニトマト(品種:フルーティーレッド)を減農薬栽培し、夏祭りに参加する食品栄養学科 臨床栄養学研究室の学生と収穫しました。完熟ミニトマトは、糖度(7~8度)が高く、酸味とのバランスの良い品種です(果実重1個、約30~40g)。また、果肉がなめらかで、果皮は柔らかい食感となっています。トマトには、リコピン、β(ベータ)-カロテン、ポリフェノールなど機能性を有する成分が豊富に含まれています。

関連URL:http://nara-kindai.unv.jp/02gakka/04syokuhin/index.html