高校生対象の再生医療オープンラボを開催 iPS細胞の観察、電子顕微鏡の操作、医学研究者との交流を実施
2017.07.19
- 附属中高
- 医
各自が準備した試料を観察する様子
【本件のポイント】
●未来の再生医療を担う高校生にラボを開放し、最先端の研究に触れる機会を提供
●普段触れることのないiPS細胞や電子顕微鏡を用い、高校生の好奇心・意欲を高める
●医師や研究者、医療スタッフとの交流を通じ、高校生が将来について考える機会とする
【本件の概要】
近畿大学医学部では、これまでにも社会貢献活動の一環として、病院におけるさまざまな職業の紹介や仕事体験を通じて、地域の小・中学生の育成に貢献してきました。特に再生医療部は、未来の再生医療を担う高校生を実際の研究室に招待する本格的なオープンラボを平成27年(2015年)から開催しており、今回で3回目となります。
近年、iPS細胞に関する報道が増え、再生医療研究への関心も高まっていますが、このような細胞の研究は一部の特殊な専門機関にとどまり、実際に高校生の目に触れることはほとんどありません。本企画では、最先端の研究室で行われている細胞の観察や電子顕微鏡の操作など、専門の施設でしか体験できないプログラムを高校生に特別に提供します。
■日時:平成29年(2017年)7月24日(月)・25日(火)各日14:00~16:00
■会場:近畿大学大阪狭山キャンパス 医学部再生医療部研究室、
医学部共同研究施設分 子形態共同研究室(大阪府大阪狭山市大野東377-2)
(南海高野線「金剛駅」/泉北高速線「泉ヶ丘駅」からバス約15分)
■対象:近畿大学附属高等学校医薬進学コースおよび一般コースの2年生 15人
■内容:ヒトiPS細胞の観察、受精作業、研究者との交流会 他
【オープンラボ プログラム】
14:00~14:10 講義「再生医療ってなに?」
近畿大学医学部附属病院 再生医療部 講師 寺村 岳士
14:10~14:50 再生医療部実験室での細胞実験
(1)無塵衣(むじんい)を着ての作業体験
清潔な実験を行うための「無塵衣」という特殊な実験服を着用しての細胞実験
(2)ヒトiPS細胞の観察
再生医療部で作成したヒトiPS細胞を顕微鏡で観察
(3)受精作業
培養したがん細胞からDNAを取り出す実験
マウスの精子と卵子を観察し、実際に受精させる作業を体験
(4)細胞観察
さまざまな細胞を観察
14:50~15:30 電子顕微鏡の操作体験
マウスの精子を観察
学生が準備した試料にて、自ら電子顕微鏡を操作し観察
15:30~16:00 研究者との交流会
医師・研究者・薬剤師など病院で働くさまざまな職種のスタッフが参加
【関連リンク】
医学部附属病院高度先端総合医療センター 講師 寺村 岳士(テラムラ タケシ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1599-teramura-takeshi.html