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近畿大学農学部 公開講座「マツタケ人工栽培」「奈良の水、農業、環境への取り組み」

2017.05.11

公開講座の様子(昨年度)

近畿大学農学部(奈良県奈良市)は、平成29年(2017年)5月20日(土)、ホテル日航奈良(奈良県奈良市)にて「農学部公開講座」を開催します。

【講座の内容】
(1)「マツタケ研究最前線~マツタケは人工栽培できるのか~」(10:40~11:30)
講師:農学部応用生命化学科 教授 白坂 憲章(しらさか のりあき)
「高松の この嶺も狭に 笠立てて 満ち盛りたる 秋の香のよさ」と、万葉集に詠まれているほど昔から私たちの食文化に親しまれているマツタケ。しかし、その人工栽培は、いまだに実現されていません。本講座では、マツタケの人工栽培法の開発と、新たなきのこ産業ビジネスモデルの確立に向けた取り組みについて紹介します。

(2)「奈良の水、農業、環境の関わりを知ろう」(11:50~12:40)
講師:農学部環境管理学科 教授 松野 裕(まつの ゆたか)
近畿大学農学部では、奈良県内で様々な調査研究を行っています。近年、奈良盆地の宅地化の進展や県内農地および農家数の減少に伴い、ため池などの水利施設や里山・里地の環境劣化の課題が浮かび上がっています。本講座では、奈良県の身近な環境の現状と課題解決への取り組みをわかりやすく解説。さらに、学生らによる大和高原の在来作物を利用した農村活性化、里山・里地の環境保全活動についても説明します。

【日時・会場等】
■日  時:平成29年(2017年)5月20日(土)10:30~12:40(受付開始10:00)
■会  場:ホテル日航奈良(奈良市三条本町8-1、JR大和路線・万葉まほろば線
      「奈良駅」西口直結、近鉄奈良線「近鉄奈良駅」から徒歩約12分)
■対  象:一般の方(先着120人、申込不要、入場無料)
■特  典:来場者に金賞健康米のパックご飯をプレゼント
■後  援:奈良県
■お問合せ:近畿大学農学部 公開講座担当 TEL(0742)43-1849

【講師プロフィール】
近畿大学農学部応用生命化学科 教授 白坂 憲章(しらさか のりあき)
学   位:博士(農学)
専門分野 :応用微生物学、菌類生理学、食品機能学
研究テーマ:最新の科学的手法を駆使して、マツタケの人工栽培法の開発や麹菌、酵母、きのこ、乳酸菌などの食品微生物が生産する酵素を利用した機能性食品素材の開発について研究しています。マツタケの人工栽培法が実現すれば、国内の管理された栽培施設で栽培された安心・安全なマツタケが、安価かつ安定的に供給できるようになります。
略   歴:近畿大学農学部食品栄養学科助手、応用生命化学科講師等を経て、
      平成26年(2014年)近畿大学応用生命化学科教授

近畿大学農学部環境管理学科 教授 松野 裕(まつの ゆたか)
学   位:博士(農業工学)
専門分野 :水環境学、地域水理学、国際農業開発
研究テーマ:「自然環境と人間がいかに調和していくべきか」を大きなテーマとして、研究を進めています。特に農業にかかわる水利用と環境問題の研究として、農地排水からの汚濁を軽減する有効な方法について研究をおこなっています。また、海外では東南アジアを中心に灌漑排水管理についての研究をおこなっています。
略   歴:平成8年(1996年)アイダホ大学で博士学位(農業工学)を取得
      国際水管理研究所研究員を経て、平成22年(2010年)近畿大学農学部環境管理学科教授

【金賞健康米とは】
近畿大学農学部(奈良県奈良市)応用生命化学科教授の白坂憲章を中心とするグループが、米穀卸売業の幸南食糧株式会社(大阪府松原市)、精米機メーカーの株式会社サタケ(広島県東広島市)と協力して開発しました。
従来は精米時に糠と一緒に取り除かれていたビタミンやミネラル類を損なわない精米技術を開発し、栄養価を高く残したまま白い炊きあがりとなることに成功しました。

【関連リンク】
農学部応用生命化学科 教授 白坂 憲章(シラサカ ノリフミ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1058-shirasaka-norifumi.html

農学部環境管理学科 教授 松野 裕(マツノ ユタカ)
http://www.kindai.ac.jp/meikan/871-matsuno-yutaka.html

関連URL:http://nara-kindai.unv.jp/