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循環型社会に対応する「再生段ボールの茶室」 3月2日(木)~15日(水)産学連携による学生作品の展覧会開催

2017.02.28

  • 建築

今回展示する「再生段ボールの茶室」設計案の模型

近畿大学建築学部(大阪府東大阪市)は、平成29年(2017年)3月2日(木)~15日(水)まで、再生段ボールを使用して学生が設計、製作した、「再生段ボールの茶室」展覧会を開催します。

【本件のポイント】
●再生段ボールの利用可能性を探る、学生デザインの茶室を展示
●東大阪を中心とした、ものづくり関連企業の協力を得た、産学協同の実践研究
●環境問題などの課題解決に繋がる素材を課題に、学生が体験から学ぶプロジェクト

【本件の概要】
近畿大学建築学部では、平成26年(2014年)度から建築学部同窓会「賛八会」と共催で、建築学部生を対象とした設計コンペティションを開催しています。本コンペティションでは、間伐材や再生段ボールなど、環境や社会的な課題解決に繋がる素材を毎年選定し、東大阪を中心とした地域のものづくり関連企業の協力を得て実施しています。
今年は「再生段ボールの茶室」を課題に、学生達は再生紙工場を見学し、最も再利用化が進んでいる素材としての「紙」の社会的な状況を、体験の中で学ぶことから開始。このたび応募総数49作から選ばれた、最優秀設計案を学生自身が製作し、他の入選作品18作の設計案とあわせて公開する展覧会を開催します。また、展覧会初日に開催するオープニングパーティーでは、再生段ボール茶室を製作した学生が、その設計案について発表します。

■日時:「再生段ボールの茶室」最優秀作品展示+入選案展覧会
    平成29年(2017年)3月2日(木)~3月15日(水)9:00~18:00(土日を除く)
    オープニングパーティー
    平成29年(2017年)3月2日(木)18:10~19:30
■場所:近畿大学東大阪キャンパス 33号館1階ギャラリー
    (大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬駅」から徒歩約10分)
■対象:一般(入場無料)
■協力:大和板紙株式会社、丸一興業株式会社 bolda(ボルダ)事業部

【近畿大学建築学部・建築学部同窓会「賛八会」共催 設計コンペティションについて】
近畿大学建築学部と建築学部同窓会「賛八会」による共催で、建築学部生を対象に実施している本設計コンペティションでは、間伐材や再生段ボールなど、環境や社会的な課題解決に繋がる素材を毎年選定し、東大阪を中心とした地域のものづくり関連企業の協力を得て実施しています。間伐材をテーマとした昨年は、森林ボランティアの協力を得て、学生自ら間伐材を山から運び出すところから始めるなど、循環型社会を体験から学ぶ貴重な機会となっています。
大学における通常の教育では、図面や模型でしか実現できない「建築」を、人の対話のための最小空間としての「茶室」という形で、それぞれの素材の社会的意味を学びながら実現するのが、本プロジェクトのねらいです。

【大和板紙株式会社について】
環境に配慮した再生紙板紙を扱い、紙の循環型リサイクルシステムの確立に取り組んでいます。一般的に再生紙になる古紙は全体の60%といわれ、残りの40%は再生化されていないのが現状ですが、これまで焼却処理されてきた難処理古紙の再生にチャレンジを続けています。
●設立:昭和27年(1952年)3月
●資本金:5,000万円
●代表取締役会長:北村 光雄
●従業員数:100名(平成26年現在)
●所在地:〒582-0004 大阪府柏原市河原町5番32号

【丸一興業株式会社 bolda事業部について】
新素材「硬質紙ボード」に、木箱・ダンボール箱の設計で得た技術と、大型UV印刷機を融合させ、ディスプレイ什器などの様々な構造物を作ることを主要業務としています。製造業としての責任を真摯に考え、100%リサイクルされたダンボール素材を扱うなど、地球環境保護に全力で取り組んでいます。
●設立:昭和35年(1960年)4月
●資本金:4,200万円
●代表取締役:田中 則彰
●社員数:28名
●本社工場:〒660-0815 兵庫県尼崎市杭瀬北新町3-2-28

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/architecture/