NEWS RELEASENEWSRELEASE

福祉施設でボランティア活動を実施 園芸療法士を目指す学生が地域に貢献 施設利用者とフラワーアレンジメントを作製

2016.09.06

大和田の里での学生の園芸療法実習の様子(今年7月)

近畿大学農学部(奈良県奈良市)農業生産科学科で園芸療法士を目指す学生(3人)が、平成28年(2016年)9月11日(日)、社会医療法人松本快生会 介護老人保健施設「大和田の里」(奈良県奈良市)にて行われる第12回「大和田祭り」に参加し、ボランティア活動を行います。

【本件のポイント】
●園芸療法士資格取得コースの現地実習でお世話になった施設の祭りに、学生が感謝の気持ちを込めてボランティアとして参加
●農学部で育てた花を用いた「フラワーアレンジメント」を利用者・家族と一緒に楽しみ、地域社会の活性化に貢献
●学生はボランティア活動を通じて、園芸療法で人を癒やす仕事のやりがいを実感

【本件の概要】
近畿大学農学部農業生産科学科では、平成27年度(2015年度)から「大和田の里」で園芸療法士の現場実習を行っています。今年度も、利用者の方々と学生の間で良好な関係が構築され、学生の力で地域を盛り上げる実りある実習となりました。
「大和田祭り」は、施設利用者やその家族、地域住民、関係機関の方への日頃の感謝の気持ちを込めて開催されているイベントで、毎年200人以上が参加しています。
今回は、初の試みとして、園芸療法士資格取得コースの現地実習でお世話になった学生3人がイベントに参加し、ボランティア活動を行います。本学農学部園芸療法実習の専用庭園「イネーブルガーデン」で学生が育てた「マリーゴールド」、「千日紅」、「コリウス」を収穫し、利用者の方々とその家族、学生が一緒になって、園芸療法の一つである「フラワーアレンジメント」の作製に取り組みます。

■日時:平成28年(2016年)9月11日(日)11:00~15:00
■場所:介護老人保健施設 大和田の里(奈良県奈良市丸山2-1220-163)
■対象:施設利用者、地域・一般の方、本学学生(3人)

【園芸療法とは】
園芸療法は、園芸の活動や作業を通して、人の身体的、精神的、社会的状態を改善することを目的とします。現代では園芸療法に対する社会的需要の高まりから、補完代替医療の一つとしても注目されています。
園芸療法士は、園芸活動や作業のプログラムを計画し、実践する人です。園芸に対する深い知識と技能に加え、対象となる身体障害者、心の障害者、高齢者についての知識を必要とするため、心理学、福祉論、介護理論、精神保健などを学ぶ必要があります。今回ボランティアに参加する学生は、3年次前期に「園芸療法実習」の一環として、大和田の里で実践的な活動方法を学びました。

【園芸療法士資格認定コース】
近畿大学農学部農業生産科学科は、平成23年度(2011年度)から、園芸療法士の資格認定コースを開始しました。資格取得に必要な必修科目および選択科目の中から、合わせて24単位以上を修得すれば、大学卒業時に財団法人全国大学実務教育協会から園芸療法士の資格を受けることができます。コース設置から既に52人の卒業生が園芸療法士の資格を授与され、現在は、福祉施設、園芸店などで資格を生かして活躍しています。

【園芸療法実習専用庭園「イネーブルガーデン」】
本学農学部に設置された「イネーブルガーデン」は、心と体を健康にする園芸療法を実習するための専用庭園として、平成24年(2012年)に完成しました。「可能性が広がる庭」と名づけられた同庭園で、学生が園芸療法士資格取得コースにおけるさまざまな実習に取り組みます。

関連URL:http://nara-kindai.unv.jp/