NEWS RELEASENEWSRELEASE

「TSUNAGUプロジェクト」初年度実施結果 進路未定者の約4割が進路決定 近畿大学

2016.06.20

  • キャリア

キャリアアシスタントの役割

近畿大学(大阪府東大阪市)は、平成27年(2015年)12月から平成28年(2016年)3月まで、進路未定の文系学部※1 4年生を対象に、全学をあげて就職活動を支援する「TSUNAGUプロジェクト~諦めない・諦めさせない~」を実施しました。その結果、対象学生382人の内、152人(39.8%)が進路決定に至り、文系学部全体の進路未定者等※2は前年度315人から223人と、29%減少し、大幅に改善されました。

【本件のポイント】
●進路未定の学生に管理系の職員も「キャリアアシスタント」として就職活動を支援
●本プロジェクトの対象学生382人中、152人が進路決定
●文系学部の進路未定者等※2は前年度315人から223人となり、29%の減少

【本件の概要】
本プロジェクトは、平成27年(2015年)12月から卒業までの4カ月間、卒業後の進路が未定である文系学部4年生を対象に、日頃は学生との接触が少ない管理系の事務職員を含む本学職員が学生一人ごとに「キャリアアシスタント(以下「CA」)」として、ゼミの指導教員やキャリアセンターと連携して、卒業まで就職活動を支援したものです。

昨年11月の調査で未内定や進路未定だった文系学部の4年生のうち、ゼミの指導教員がCAによる就職支援が必要と判断した382人を対象に、職員70人が1人あたり4~6人程度の学生を担当しました。CAによるサポートは電話や面談による就職活動状況の確認・相談や、キャリアセンターおよび就職支援イベントへの誘導など、計1,059回行いました。

結果として、対象学生382人中152人が進路決定し、文系学部全体の就職決定率※3は前年94.0%から95.8%となり1.8%上昇、また、特に減少を目指していた「進路未定者等※2」は315人から223人と、29%の減少となりました。

また職員が学生支援に係わり、学生の状況を把握する貴重な機会ともなっており、スタッフディベロップメントにも今後、期待できます。
※1 法学部、経済学部、経営学部、文芸学部、総合社会学部、短期大学部
※2 「進路未定者」、「来年度民間企業受験者」、「進路未確認者」、「その他」の合計
※3 民間企業就職者数÷民間企業就職希望者数

■実施期間 平成27年(2015年)12月~平成28年(2016年)3月末
■対象学生 382人
■進路決定者数 152人

【TSUNAGUプロジェクトについて】
就職活動にあまり積極的でない学生や進路に迷う学生はキャリアセンターや就職支援イベントなど大学が行う就職支援との接点が少なく、大学としてもさらに手厚い就職支援が必要だと考え、「TSUNAGUプロジェクト」を開始しました。

CAになった職員の第一の目標は、担当学生とキャリアセンターの接点を増やすことです。就職に関するカウンセリングや専門的なアドバイスは、従来のようにキャリアセンター職員や、ゼミの指導教員、各学部事務部が行います。CAは、担当学生の相談相手となり、就職活動状況を把握して学生とキャリアセンターを繋ぐ役割を担います。

また、人事部など日頃学生との接点が少ない管理系部署の職員が参加することで、全職員の就職率向上への意識を統一し、全学をあげて就職支援を行うことも目的としています。

今年度は留年生へのサポートの拡充や、教員とキャリアアシスタントの連携強化などの制度改善を行い、学生のより良い就職のため本プロジェクトを継続的に実施する予定です。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/career/