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長屋再生プロジェクト内覧会を開催 学生が地域と大学の交流拠点(まちのリビング)を創出 近畿大学建築学部

2016.04.18

  • 建築

完成予想図(CG)

近畿大学建築学部(大阪府東大阪市)の建築研究会(建築学部学生サークル 部員119名)は、本学の最寄駅の近鉄長瀬駅前にある昭和5年(1930年)築の長屋を地域交流拠点としてリノベーションする「長瀬近大通り長屋再生プロジェクト」に取り組みました。今回、完成した1階サロン部分の内覧会を平成28年(2016年)4月23日(土)、24日(日)に開催します。

【本件のポイント】
●東大阪市の地域まちづくり活動助成金に採択された、歴史ある長屋を地域と大学の交流拠点としてリノベーションするプロジェクトに学生が挑戦
●リノベーション後も学生が中心となって運営し、地域活性化に貢献
●学生が利用方法も考慮して長屋の再生を設計することで、実践的な建築を学ぶ

【本件の概要】
平成26年(2014年)に、近鉄長瀬駅前の老朽化した長屋をリノベーションすることで、地域の子どもたちや学生が集える地域交流拠点(まちのリビング)を創出する事業について、本学建築学部建築研究会の学生が中心となって東大阪市へ事業案を提出し、「東大阪市地域まちづくり活動助成金」に採択されました。

長屋は2階建てで、東側1階はイベントスペース付きの交流サロン、西側1階および2階には学生用住宅を計画しています。この度、1階の交流サロン部分のリノベーションが完了したことを受け、内覧会を実施いたします。

今後は、5月末完成を目指し、第2期工事として住宅部分の工事を学生が行う予定です。

【イベント概要】
■日 時:平成28年(2016年)4月23日(土)~24日(日) 10:00~12:00、13:00~18:00
■場 所:東大阪市菱屋西1丁目 東大阪長瀬郵便局 南側
■対 象:一般の方入場可能(入場無料、申込不要)

【長瀬近大通り長屋再生プロジェクトについて】
東大阪市の近鉄長瀬駅周辺には戦前から存在する古い建物が現存しています。本プロジェクトではその1つである長屋のオーナーから、老朽化する長屋の活用について建築学部准教授の寺川政司に打診されたことが契機となり、再活用について検討が始まりました。

その後、寺川が顧問を務める建築研究会の学生と検討を進めるなかで、長屋を子どもや地域交流拠点にリノベーションする案を東大阪市に提案し、東大阪市地域まちづくり活動助成金に採択されました。

学生たちは、地域住民や地元企業との意見交換を行い、イベントスペースを備えた交流サロンとすることを考えたリノベーションを行いました。本プロジェクトには、平成26年度(2014年度)は46名、平成27年度(2015年度)は50名、延べ96名の建築研究会の学生が参加しています。

また、地域交流拠点としての持続性を考慮し、長屋の2階を学生用住宅とすることで家賃収入の一部をサロンの運営費に充当する運営計画を学生が主体となって考案しています。5月末の完成に向け、4月以降は住宅部分のリノベーション工事を実施します。なお、完成時には、座談会等のオープニングイベントを予定しています。

【建築研究会について】
建築研究会は、建築学部の現役学生で構成される学生サークルです。部員は119名(平成28年(2016年)4月現在)。建築の社会的意義・役割等を意識した研究で社会参画を図ることを目的とし、本プロジェクトのように学生が実践的に建築を学ぶ機会を創出しています。

【関連リンク】
建築学部 建築学科 准教授 寺川 政司
http://www.kindai.ac.jp/meikan/1140-terakawa-seiji.html

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/architecture/