1/12(火)青山繁晴氏が「白梅学徒隊と沖縄戦」について講演 近畿大学附属高等学校 沖縄修学旅行事前研修
2016.01.07
写真:青山繁晴氏
本学の経済学部客員教授であり、独立総合研究所・青山繁晴氏を講師に招き、「白梅学徒隊と沖縄戦」をテーマに、戦争の悲惨さと沖縄でも知られずに来た白梅学徒隊の真実を知り、平和の大切さ・命の尊さ、平和のなかで何を目的に生きるのかを考える機会とします。
【本件のポイント】
●3月に行われる沖縄修学旅行では元白梅学徒隊の「中山きくさん」の講和を現地で聴講
●戦後70年の今、「白梅学徒隊」を知り、戦争の悲惨さと沖縄戦の知られざる真実を学ぶ
●平和や命の尊さを学び、今「何のために学び何のために生きるか」を考える機会とする
【本件の概要】
本校では、進学コース修学旅行での平和学習をより意義深いものにするため、今年で8回目となる青山繁晴氏による事前研修を開催します。
沖縄戦で従軍看護婦として活躍し犠牲となった女子学徒隊のうち、「ひめゆり学徒隊」と比べ現地沖縄でも知られずに来た「白梅学徒隊」をテーマに学習し、受け継がれる命があることのありがたさや、学び生きることの意味を考える機会とします。例年、青山氏の情熱のこもった臨場感溢れる語り口で、涙を流して聴講する生徒もいます。
■日 時:平成28年(2016年)1月12日(火) 15:00~16:00
■講 師:青山 繁晴(あおやま しげはる)氏
■講演内容:近畿大学附属高等学校 沖縄修学旅行事前研修
演題「きみは何のために学び、何のために生きるか」
■対 象:近畿大学附属高等学校 進学コース生徒(約360人)
■会 場:近畿大学東大阪キャンパス11月ホール大ホール
(東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬」駅から徒歩約10分)
【青山繁晴氏プロフィール】
株式会社 独立総合研究所(独研) 代表取締役社長・兼・首席研究員
▼近畿大学・経済学部客員教授(国際関係論)
▽海上保安庁・政策アドバイザー ▽総務省・消防審議会委員
▽総務省・「NHK海外情報発信強化に関する検討会」委員
▽文科省参与(日本原子力研究開発機構改革本部委員)
▽経産省・総合資源エネルギー調査会(核セキュリティ・ワーキンググループ)専門委員
▽防衛省・幹部研修講師 ▽総務省・消防大学校講師
▽警察庁・関東管区警察学校講師
【白梅学徒隊】
「白梅学徒隊」とは、昭和20年(1945年)3月6日から同年6月4日まで、第24師団第1野戦病院の従軍補助看護婦として、沖縄戦に動員された沖縄県立第2高等女学校の4年生56人編成の学徒隊をいう。昭和20年(1945年)6月4日、米軍の猛攻により第24師団第1野戦病院は南部へ後退する事に決まり、「白梅学徒隊」は解散となり、46人の生徒たちは数名ずつに分かれて南部へと逃げる。この逃避行中に多くの犠牲者を出し、46人の生徒のうち22人が戦死。
戦後、師範学校女子部と県立第1高等女学校が、校友会誌の名前から「ひめゆり学徒隊」と呼ばれ、県立第2高等女学校は白梅の校章から「白梅学徒隊」と呼ばれるようになった。
平成24年(2012年)11月17日、天皇皇后両陛下は白梅学徒隊の生存者らと懇談。両陛下が白梅同窓会の会長らに白い菊の花を手渡した後、皇后さまは「白梅の塔は、どちらの方角ですか」と声をかけられ、両陛下はその方向へ深く拝礼された。
(参照元:http://tamutamu2011.kuronowish.com/siraumenotou.htm)
【進学コース就学旅行】
本校の進学コース約360人は、毎年3月に行われる修学旅行の行先を沖縄とすることで、戦争の悲惨さを現地で見聞きし、平和の大切さ・命の尊さを学ぶ機会としています。戦後70年の節目に、戦争に関する平和講演及び修学旅行を通じて戦争の歴史と、埋もれていた真実を知ることで、生徒は平和と命の尊さを学び、親への感謝の念、また戦争犠牲者に対する感謝の念を育み、今、何のために学び何のために生きるかを考えることを目的とします。
平成28年(2016年)3月11日~14日に2班編制で行われる修学旅行では、白梅の塔に参拝し、当時多くの学徒が亡くなった壕に入り、哀悼の念と感謝の念を捧げます。
また、元白梅学徒隊の「中山きくさん」から直接講和いただく機会を設けています。
【関連URL】
近畿大学経済学部
http://www.kindai.ac.jp/keizai/