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10/4(日)「ECOファミリーフェスタ2015」に出展 思い出の衣類をバイオコークスにして保存しよう! 近畿大学バイオコークス研究所

2015.09.16

  • 研究所

バイオコークスカー(製造装置稼働時)

近畿大学バイオコークス研究所(北海道恵庭市)は、平成27年(2015年)10月4日(日)、東大阪市が主催する「ECOファミリーフェスタ2015」に出展し、バイオコークス研究の展示およびバイオコークスカー(バイオコークス製造装置積載車)を用いた製造実演を行います。当日は、来場者が持ち寄った思い出の衣類を材料にしたバイオコークスを製造し、来場者にプレゼントします。

【本件のポイント】
● バイオコークスカーを用いた製造実演を実施
● バイオコークスの減容化技術で、思い出をコンパクトに保存!
● 家族向けのエコイベントに出展、地域社会に貢献

【本件の概要】
近畿大学バイオコークス研究所は、平成27年(2015年)10月4日(日)に東大阪市が主催する「ECOファミリーフェスタ2015」に出展します。本イベントでは、環境保全や循環型社会の構築などをテーマに、家族で参加して楽しめる様々な体験・展示プログラムが行われます。

本研究所では、地域の方にバイオコークスの研究成果を身近に感じていただくことを目的として、バイオコークスの展示およびバイオコークスカーによる製造実演を実施します。また、バイオコークスの減容化技術を体験していただくため、来場者の持ち寄った思い出の衣類を材料にしたバイオコークスを製造し、プレゼントするプログラムも実施します。

なお、近畿大学は、地元企業からのインターンシップの受け入れや産学連携ニーズのマッチングなどの地域との連携を深めることを目的に、平成27年(2015年)9月16日(水)、東大阪市と連携・協力に関する包括協定を締結しました。今後、このようなイベントへの参加などを積極的に行い、東大阪市との更なる連携強化に努めます。

■日  時:平成27年(2015年)10月4日(日)10:00~15:00
■場  所:東大阪市役所総合庁舎1階ロビーおよび正面玄関
      (東大阪市荒本北1-1-1)
      ※バイオコークス研究所は正面玄関にて出展します
■対  象:地域・一般の方(入場無料、申込不要)
■お問合せ:東大阪市環境部循環社会推進課
      TEL(06)4309-3199

【「思い出の衣類をバイオコークスにして保存しよう!」プログラム】
会場では、バイオコークス化に伴う減容化技術を用いて、来場者のご家庭で不要になったこども服などの衣類をバイオコークスにして、プレゼントするプログラムを実施します。持ち寄った衣類を小さなバイオコークスにすることで、広いスペースを使うことなく、思い出の詰まった衣類※を長期間、大切に保存することができます。
※バイオコークス化する衣類は全体の一部分です。残った部分は繊維資源としてリサイクルします。

■プログラム概要
実施時間:[一回目]11:00、[二回目]12:00、[三回目]13:00、[四回目]14:00
申込方法:当日、展示コーナーにて受付
     各回、実施時間30分前から受付(各回先着4人)
     ※材料は、綿やウールの衣類が条件
      完成したバイオコークスの受け渡しは、各回実施時間の1時間後

【バイオコークスとは】
バイオコークスは、近畿大学バイオコークス研究所 所長(近畿大学理 工学部機械工学科 教授)井田民男が、平成17年(2005年)に開発した次世代の固形燃料です。木くずや茶かすなどのあらゆる植物性廃棄物から製造可能で、金属溶解やごみ溶融等に使われる石炭コークスの代替燃料となります。また、植物由来の原料を使用するため、利用時のCO2排出量はゼロカウント(カーボンフリー)とされ、環境負荷を低減する新しいエネルギーとして期待されています。

平成24年(2012年)に「平成23年度新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞。平成26年(2014年)3月には、大阪ガスエンジニアリングと共同で、マレーシアにおける2年間の生産実証導入試験を開始するなど、多くの成果をあげてきました。

【バイオコークスの減容化技術】
本学が開発したバイオコークス化の技術は、単に植物性廃棄物を固形燃料にするだけではなく、大幅に容積を減らすことができるという優れた特徴があります。この技術を応用して、東日本大震災で被災した地域への復興支援として、除染された大量の廃棄物を減容化し、バイオコークス化に伴う堅固化により汚染物質飛散の心配がない状態での安全な運搬や保管を行う取り組みを行っています。

平成26年(2014年)10月には、近畿大学と中外炉工業(株)が実施した「バイオコークス化による放射性物質に汚染された有機物の減容・安定化の実証と減容化による輸送効率の向上と安全性及び経済性の検証」が、環境省「平成26年度除染技術実証事業」に採択されました。

【関連リンク】
理工学部 機械工学科 教授 井田 民男
http://www.kindai.ac.jp/meikan/933-ida-tamio.html

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/bio-coke/

ECOファミリーフェスタ2015