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国内初、日本海側でのクロマグロ研究に挑戦~富山生まれの「近大マグロ」が誕生!~ 近畿大学水産研究所 富山実験場

2015.07.09

  • 研究所

<クロマグロ受精卵>直径約1mm

近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市)は、国内初となる日本海側での人工ふ化クロマグロ稚魚の飼育研究に取り組みます。クロマグロの産卵や天候などの条件が整えば、平成27年(2015年)7月18日(土)にクロマグロの受精卵を鹿児島県の水産研究所奄美実験場から輸送して、陸上飼育による研究を開始します。

【本件のポイント】
● 国内では初めて、日本海側の環境下でクロマグロ稚魚の飼育研究を実施
● 容量200トンの大型水槽を利用した、クロマグロ陸上飼育に挑戦

【本件の概要】
マグロ資源の枯渇が世界的な問題となるなか、完全養殖クロマグロのさらなる安定供給を目指し、国内初となる日本海側での稚魚の飼育研究に取り組みます。クロマグロ飼育の研究・生産は、これまで太平洋側の施設でしか実施されていませんでした。環境が大きく異なる日本海側で研究を行うことによって、新たな知見を探求し、人工種苗の供給量の増加につなげたいと考えています。

また、クロマグロ人工種苗の需要拡大に対応するため、本学水産研究所において最大容量となる200トンの大型水槽を利用した陸上養殖の研究も併せて行います。

成長した稚魚は、養殖用種苗として出荷する計画です。

【クロマグロ受精卵搬入の日程】
日  時:平成27年(2015年)7月18日(土)
場  所:近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市海竜町3番)
収容卵数:クロマグロ受精卵 約150万粒
※天候、産卵の状況により、収容日および収容卵数が変更となる場合があります。

関連URL:http://www.flku.jp/