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第28回臨床工学技士国家試験で合格率100%を達成 近畿大学 生物理工学部 医用工学科 第2期生

2015.03.30

近畿大学生物理工学部医用工学科の学生による医学部附属病院の見学

近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)医用工学科では、平成27年(2015年)3月1日(日)に行われた第28回臨床工学技士国家試験において、卒業第2期生となる43人の学生(現役)が受験し、合格率100%※を達成しました。これは昨年度の95.1%を大きく上回りました。
※現役生43人→全員合格、卒業生で今年初めて受験する者6人→2人合格、卒業生で昨年不合格だった者2人→1人合格

【本件のポイント】
● 現役生は合格率100%を達成!卒業第2期生による快挙!
● 3つの医学部附属病院で臨床実習を行うなど、在学中に実際の医療現場を経験

【近畿大学生物理工学部医用工学科について】
■設置年月:平成22年(2010年)4月
 ※和歌山県内の大学・教育機関としては初めてとなる臨床工学技士養成のコース
■募集人員:50人
■臨床工学技士とは
医学と工学の知識を持ち、医療現場で高度な医療機器を操作・管理できる国家資格
■近畿大学生物理工学部医用工学科の特徴
大学の理念である「人格の陶冶」にもあるように人間教育にも力を入れており、高い倫理観を持つ医療機器開発のスペシャリスト育成をめざしています。そのため、医療現場や国立研究機関で長年にわたる臨床と研究の実績を持つ臨床工学技士を教員に迎えるとともに、本学医学部教員が医学系科目の一部を担当しています。さらに本学は、大阪府・奈良県内に3つの医学部附属病院を持っており、カリキュラムとしてもこれらの病院での臨床実習を活用するなど、実際の医療現場での経験を積むことを重視しています。
■国家試験対策
年間4回の学内模試を通して自己の実力を把握し、演習を通して弱点を補強します。4年生の12月から1月にかけては、3回の全国統一模試を経て着実に学力を向上させ、合格レベルに導きます。(卒業生にも同様に実施)
■卒業後の進路
今回の国家試験に合格した43人の現役生のうち、31人が近畿大学医学部附属病院をはじめ和歌山県立医科大学附属病院や鳥取大学医学部附属病院、秋田大学医学部附属病院などに、4月からの進路を決めています。ほかには、医療機器関連企業への就職を決めている学生や、さらなる高い技術と知識を修得するため大学院に進学する者もいます。今後、医療分野において、多くの卒業生が活躍することが期待されます。

【生物理工学部医用工学科学科長 古薗勉のコメント】
平成27年(2015年)3月1日(日)に実施されました第28回臨床工学技士国家試験において、医用工学科第2期生(現役)の合格率が100%となりました。昨年、お約束致しました目標を早々に達成できましたことは、大変喜ばしいことであります。

さて臨床工学技士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、生命維持管理装置の操作および保守点検を行うことを業とする医療従事者であり、ますます高度化する現代医療において無くてはならない専門職です。生物理工学部医用工学科では、単なる医療機器の保守管理に留まらず、医学と工学との橋渡し(医工連携)の中核となる人材を育成することを、その理念としております。

昨年度に引き続き、平成27年度(2015年度)一般入試志願者数が日本一となった全国屈指の総合大学である我が近畿大学に臨床工学技士養成課程があることは、単に国家資格有資格者を育成することに留まるものではありません。医療はますます高度化・複雑化しており、臨床で活躍する人材に加え、企業や大学および国立研究機関で医療機器の研究・開発に従事したり、また公的機関で医療機器審査など医療行政に携わる人材が必要とされています。当学科はその要請に応え、次世代の臨床工学技士の育成を念頭においた教育を行っております。

あえて強調しますが、臨床工学技士の資格を持って病院や企業に就職することは、何も国家資格を持たない学生より遙かに有利です。でも皆さん、それだけで満足でしょうか?医用工学科では、その優位性をベースに高い志を持ち、さらに高度な医工学の専門性を習得できる教育環境を提供することをお約束致します。

関連URL:http://www.waka.kindai.ac.jp/

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