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11/29(土)近畿大学農学部研究科 「アグリバイオ・シンポジウム2014」開催

2014.11.22

写真は昨年度の様子

近畿大学大学院農学研究科(奈良県奈良市)は、平成26年(2014年)11月29日(土)奈良キャンパスにて、環境との調和を志向したアグリバイオ技術開発の現状を学ぶ機会を一般の方々にも提供することを目的に、「アグリバイオ・シンポジウム2014」を開催します。

本研究科は、平成23年度(2011年度)より文部科学省の「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業※」の一つに選定され、「環境調和を志向した革新的植物アグリバイオ技術の統合型研究拠点の形成」(代表:近畿大学大学院農学研究科教授・深溝 慶)という主題のもと研究を進めています。

※各私立大学の経営戦略に基づき、且つわが国の科学技術の進展に貢献する研究プロジェクトに対して補助を行う事業。

                             
【今回のポイント】

● 環境との調和を志向したアグリバイオ技術開発の現状を学ぶ機会を一般の方々にも提供
● 文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に採択された研究拠点形成事業の一環として開催


【シンポジウム概要】

このシンポジウムは研究拠点形成事業の一環として開催するもので、アグリバイオ関連分野で顕著な業績をあげられている先生方をお招きし、最先端の話題について講演していただきます。今回で3回目を迎えますが、前回、前々回と180人以上の方々にご参加いただき、今回も約200人の来場を見込んでいます。

■ 日  時:平成26年(2014年)11月29日(土)13:00~17:30
■ 会  場:近畿大学奈良キャンパス 新教室棟311教室
      (奈良県奈良市中町3327-204、近鉄奈良線「富雄」駅からバス約10分)
■ 参加対象:一般の方、本学学生、教職員
■申込方法:申込不要/入場無料
■ お問合せ:近畿大学大学院農学研究科バイオサイエンス専攻 担当:深溝(ふかみぞ)
       TEL (0742)43-8237


【プログラム】

●13:05~13:45
「CLEペプチドとサイトカイニンを介した根粒形成の長距離制御」
基礎生物学研究所 教授 川口 正代司
マメ科植物と根粒菌との共生において、植物ホルモンがどのようにそれらの共生関係を調節しているかについて話していただきます。

●13:45~14:25
「C1微生物-植物系による炭素固定:共役代謝・葉面環境と共生」
京都大学大学院農学研究科 教授 阪井 康能
植物とある種の微生物は、地上部の葉面において共生関係を維持していますが、その分子メカニズムを説明していただきます。

●14:25~15:05
「病原菌の感染戦略から考える植物免疫力の強化」
農業生物資源研究所 上級研究員 西澤 洋子
イネがいもち病菌に感染するときに、感染部位においてどのような分子レベルでの変化が起こるのか、どのようにして感染をくい止めることができるのかを話していただきます。

●15:20~16:00
「栄養シグナルによる植物の代謝・形態形成制御機構」
近畿大学大学院農学研究科 准教授 田茂井 政宏
植物の光合成の強化によって、炭素代謝や窒素代謝のバランス、また側枝などの形態形成にどのような変化がもたらされるのかについて説明していただきます。

●16:00~16:40
「孔辺細胞における植物ホルモン信号伝達」
岡山大学大学院環境生命科学研究科 教授 村田 芳行
植物は様々な環境ストレスに応答して葉の表面に存在する気孔を開閉しますが、それに伴って起こる様々なストレス耐性のメカニズムについて話していただきます。

●16:40~17:20
「ゲノム情報を活用した大豆育種のイノベーションと課題:低アレルゲン化等の付加価値賦与を目指して」
農業・食品産業技術総合研究機構 プロジェクトリーダー 羽鹿 牧太
DNAマーカー選抜やTILLING法などのゲノム情報を利用した新たな育種技術開発の現状を説明していただきます。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2014/11/1129-2014.html