世界初!月経前症候群、月経前不快気分障害が女性アスリートに与える影響を解明 10/8(水)近畿大学東大阪キャンパスにて講演会開催
2014.10.04

PMSの症状による練習・試合への影響度(有効回答数:177)
今回の研究結果に関し、調査に協力した近畿大学体育会所属の女性アスリートを対象とした結果報告と症状改善についての講演会を、10月8日(水)に東大阪キャンパスにて開催します。
【本件のポイント】
●世界で初めて、PMS・PMDDが女性アスリートに与える影響を解明
●PMS・PMDDの症状改善に向けた教育を近畿大学の体育会所属学生に実施、将来的には
日本の女性アスリート全体のさらなるパフォーマンスの向上に貢献することを目指す
●小児思春期婦人科の世界的な学術雑誌 "Journal of Pediatric and Adolescent Gynecology※" に
平成26年(2014年)7月21日付けでオンライン掲載されました
※Journal of Pediatric and Adolescent Gynecology:北米小児思春期学会の公式ジャーナル
【講演会の概要】
■日 時:平成26年(2014年)10月8日(水)15:00~16:00(受付14:30)
■会 場:近畿大学東大阪キャンパス20号館
(大阪府東大阪市小若江3-4-1、近鉄大阪線「長瀬」駅から徒歩約10分)
■対 象:近畿大学体育会所属女性アスリートを中心とした近畿大学学生
■講 演 者:近畿大学東洋医学研究所所長・教授 武田 卓(たけだ たかし)
【研究の概要】
PMSおよびPMDDは、月経前の不快な精神・身体症状を特徴とし、多くの女性のQOL(Quality of Life:生活の質)を著しく損なうものです。
今回、武田らは近畿大学体育会に所属する女子大学生を対象に、平成24年(2012年)11月に月経前の精神・身体症状に関する重症度を評価する自記式アンケート調査を実施しました。有効回答174件のうち、全国大会や国際大会への出場経験のあるものは93人(53.4%)で、かなり競技レベルの高い集団であることがわかります。このうちの77人(44.3%)がPMS症状により、練習・試合についても何らかの障害を自覚している、と回答しました(下図参照)。
今回行われる講演会では調査結果の報告に加え、PMS・PMDDの症状をよく理解して練習や試合に臨むことの重要性や生活習慣改善や薬物治療による改善方法について話します。
【研究者紹介】
近畿大学東洋医学研究所所長・教授 武田 卓(たけだ たかし)
●学 位:博士(医学)
●専門分野:女性医学、女性心身症、婦人科内分泌、漢方
●主な研究テーマ:PMS・PMDDの病態解明と治療法開発
子宮筋腫に対する分子標的治療