9/6(土)第1回透析装置最新モデル操作研修会開催
2014.09.04
- 生物理工
各社透析装置最新モデル
【研修会実施までの現状と背景】
近年、透析治療の省力化および透析液の清浄化により、透析装置の自動化・高度化が急速に進んでいます。一方、透析施設では安全性確保のために操作法を統一すべく、1社の装置のみの導入に偏る傾向が現れてきました。そのような中で、透析スタッフからは、他社製の装置についても知識を得たい、操作してみたい、装置の更新を検討しており情報収集したいなどの要望が出ていました。
【研修会の概要】
■日 時:平成26年(2014年)9月6日(土)9:30〜17:45
■会 場:近畿大学和歌山キャンパス(和歌山県紀の川市西三谷930)
※集合場所:10号館112号室「基礎工学基礎医学実習室」)
■参加対象:透析施設に勤務する医師、臨床工学技士、看護師など
■参加定員:約20人(全国の透析施設から参加) ※申込締切済み
■プログラム: 9:30~12:05 透析装置の解説(座学)
13:00~16:30 透析装置操作法の実習
16:45~17:45 意見交換会(修了証書授与など)
■主 催:近畿大学生物理工学部
■後援:和歌山透析研究会
■認 定:透析療法合同専門委員会「透析技術認定士」資格の更新点数5点(後述)
【我が国の透析療法の現状】
(平成25年(2013年)12月31日現在、日本透析医学会による調査)
我が国の透析患者数は314,000人であり、増加の一途を辿っています。最長透析歴は45年7カ月にもなっています。また、透析施設は全国で4,264施設あり、前年から26施設増加しています。週3回4時間の透析治療が一般的ですが、最近では、透析時間を長くしたり回数を増やしたりする長時間透析や、自宅で透析を行う在宅血液透析も行われるようになってきました。その趨勢に応え、最近では、各社のオリジナル技術を用いて全自動化した透析装置が開発・販売されています。
【研修会のポイント】
(1)臨床工学技士生涯教育の一環
近畿大学生物理工学部医用工学科では、この3月、臨床工学技士として初めての卒業生を世に出しました。これからの臨床工学技士養成校は資格取得に係る教育だけではなく、医療機関等で活躍するスタッフの生涯教育にも目を向ける必要性を重視し、今回、各透析装置メーカーのご賛同を得て、「透析装置最新モデル操作研修会」を実施する運びとなりました。
(2)透析療法合同専門委員会「透析技術認定士」資格の更新点数5点
「透析技術認定士」は、透析療法合同専門委員会(日本腎臓病学会・日本泌尿器科学会・日本人工臓器学会・日本移植学会・日本透析医学会から選出された委員により構成)から与えられる学会認定資格で、透析療法のスペシャリストとして必要とされる資格です。この資格は、透析技術のさらなるレベルアップと生涯教育の促進を図るために、5年毎に更新が必要となりました。更新のためには研修会出席などで加算される出席点数50点が必要ですが、今回の研修会出席で認定される5点は、全国クラスの学会(日本医療機器学会、日本生体医工学会など)の出席点と同等であり、高い評価が与えられています。