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近畿大学 産業技術総合研究所と教育研究協力に関する協定を締結

2014.04.15

学校法人近畿大学(大阪府東大阪市)は、独立行政法人産業技術総合研究所 (以下、産総研)との教育研究協力に関する協定を、平成26年(2014年)4月1日(火)に締結しました。この協定に基づき、近畿大学大学院システム工学研究科(広島県東広島市)では、産総研の連携大学院制度を通じて、大学院の教育研究活動の一層の充実を図り、次世代を担う研究者の育成を目指します。

産総研の連携大学院制度とは、大学教員と産総研研究者が連携して大学院生の研究指導を行うもので、この制度により、近畿大学大学院システム工学研究科は以下のメリットを享受できます。
(1)産総研内の最先端の研究装置等を利用し、研究ができる。
(2)大学内で産総研研究者による講義が受けられる。
(3)連携大学院協定に基づく、単位認定・学位取得が可能となる。


【具体的な内容】

・連携大学院は、産総研バイオマスリファイナリー研究センター(東広島市)と近畿大学大学院システム工学研究科が、「生物」と「化学」の融合とシステム的思考でサステナブル社会の実現を目指す「生物化学システムクラスタ」分野を中心に展開します。

・大学院の講義では、年間2科目程度と特別講義等を産総研研究者が担当する計画です。

・産総研の研究者が大学院の学生の指導教員となり、最新の設備と機能を有する産総研において、直接、研究指導を行います。


【独立行政法人産業技術総合研究所】

産業技術総合研究所は、日本の産業を支える環境・エネルギー、ライフサイエンス、情報通信・エレクトロニクス、ナノテクノロジー・材料・製造、計測・計量標準、地質という多様な6分野の研究を行う我が国最大級の公的研究機関です。本部を東京及びつくばに置き、つくばセンターを除く全国8カ所にそれぞれ特徴ある研究を重点的に行う地域センターを配しています。総職員数は約3,000人。その内2,000人以上の研究者が、組織・人材・制度を集積する「オープンイノベーションハブ」構想の基に、産業界、大学、行政との有機的連携を行い、研究開発からイノベーションへと展開しています。


【近畿大学大学院 システム工学研究科】

近畿大学大学院システム工学研究科は、博士課程前期課程一専攻および博士課程後期課程一専攻からなる大学院です。これまでの大学院が、技術を細分化し、深化させる方向であったのに対し、本大学院は、総合力としての技術の獲得を目指す新たな発想の大学院であり、それを特色としています。

基幹の研究分野は「物質科学」、「環境科学」、「エネルギー科学」、「情報科学」の4分野ですが、相互の垣根も下げた、分野横断的な教育・研究体制を採用しています。

博士前期課程では、基幹の4分野に「基礎数理科学」、「特修科目」、「国際・キャリア」を加えた7つの区分の中から2区分以上の科目を選択して、履修します。また、特修科目としてプロジェクト研修およびシステム工学特別研修を設けており、民間研究機関での実習や研修を通して「実学」を体験します。

さらに、博士後期課程では、主体的に研究活動を展開することにより、広い視野に基づく総合力としての技術をさらに深化、発展させます。複数の領域を理解しその知識を活用することにより、人間と自然が共存できる社会の構築に寄与ができ、ますます複雑化する課題に多様な解決策を提言できる高度専門職業人としての技術者を育成します。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2014/04/post-567.html