NEWS RELEASENEWSRELEASE

臨床薬学における指導的立場の人材を育成!
近畿大学と市立堺病院 協定締結
- 連携講座を設置 -

2014.02.06

近畿大学(大阪府東大阪市)大学院薬学研究科(※1)と地方独立行政法人堺市立病院機構(以下「市立堺病院」)(※2)は、近畿大学の学生の臨床能力及び識見の向上と、高度な医療人の養成を目的とし、本日平成26 年(2014 年)2 月5 日(水)に教育研究の実施に関する連携協定を締結しました。
市立堺病院は、優れた臨床薬剤師の養成研修基盤として薬剤師レジデント(研修生)制度に取り組んでまいりました。更なるスキルアップ制度として、様々な分野の臨床研究が可能な "臨床に強い" 薬剤師を育成する場を提供します。
今回協定を結ぶことにより、市立堺病院としてより意欲の高い研修生を確保することが可能となり、臨床研究の更なる充実・研究の推進、地域への貢献等が期待されます。近畿大学の薬学研究科博士課程(4 年制課程)の学生は、市立堺病院との連携講座にて博士号を取得します。


<主な協定内容>

1. 研修生は市立堺病院にて、現場の薬剤師(客員教員)の指導のもと病院薬局業務、症例カンファレンス、回診等に参加。チーム医療の基礎知識を養います。また、患者さんと直に接し、服薬指導等の業務を通してコミュニケーションスキルを実践的に養います。

2. 市立堺病院に、臨床処方解析学講座の学外講座を設置し、薬物治療学的立場から、個々の症例に適した薬剤を適切に選択する能力を理論的側面から学ぶとともに、臨床研究を実施する体制を構築します。このように実践と理論の両面から研修・研究を行うことにより、医師・看護師・管理栄養士などとのチーム医療の一員としてのスキルと自覚を持ちつつ、他の薬剤師の指導的立場となりえる人材育成を目指すとともに、市立堺病院と本学の相互の研究交流や学術のさらなる発展を目標としています。


近畿大学大学院薬学研究科・市立堺病院 協定の概要

■協定締結日:平成26年2月5日(水)
■開 講:平成26年4月
■協定内容:連携講座として、近畿大学大学院薬学研究科に「臨床処方解析学」を開講
■研修・研究場所:市立堺病院(臨床研究施設)及び近畿大学
■対 象:近畿大学大学院 薬学研究科博士課程学生


(※1)近畿大学大学院薬学研究科

<薬科学専攻(博士前期課程)>
創薬科学コース、生命薬科学コース、がん専門薬剤師養成コース
<薬科学専攻(博士後期課程)>
設置年:前期平成22 年、後期平成24 年
在籍人数:前期41 人、後期4 人 (平成25 年5 月1 日現在)
創薬科学および生命薬科学とその関連領域における優れた研究能力の育成に努め、医薬品の創製・開発や安全性の向上、あるいは薬学的観点から生命科学の進歩に貢献しうる人材を育成することに重点を置いています。また、将来、人の生命に直結する分野に携わるために必要とされる、高度な倫理観と豊かな人間性を備えた社会に信頼される人を輩出することを目標としている。
<薬学専攻(博士課程)>臨床薬学コース、医療生命薬学コース、がん専門薬剤師養成コース
設置年:平成24 年
在籍人数: 6 人 (平成25 年5 月1 日現在)
人の生命に直結する医薬品の創製・開発に携わり、あるいは医療の現場で薬を扱う立場に立つことからも、高度な研究能力と創造性に加えて、幅広い教養とともに、生命医療に対する高い倫理感をもち、豊かな人間性を備えた社会に信頼される人材を養成することを目標としている。


(※2)地方独立行政法人堺市立病院機構市立堺病院

所在地:大阪府堺市堺区南安井町1 丁1 番1 号
病床数:493 床
診療科目:
総合内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液内科、腎代謝内科、神経内科、小児科、胃食道外科、大腸肛門外科、肝胆膵外科、乳腺内分泌外科、呼吸器外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、放射線治療科、放射線診断科、歯科口腔外科、麻酔科、臨床検査科、リハビリテーション科、救急科
大阪府堺市で中核をなす病院として、「地域で信頼される高度専門医療の提供」「地域の安全ネットとしての救急医療の充実」「地域の医療機関の方々と"顔の見える医療連携"」「意欲ある人材が集まり、優秀な人材が
育つ教育的な病院」を目指し取り組んでいる。
これまで実習病院として多くの学生を受け入れるとともに、全国から集う研修医の教育に力を入れている。
今後は更に各分野の専門医の育成と専門看護師や専門薬剤師などの育成にも力を入れ、地域全体の医療の
質の向上に貢献します。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2014/02/post-535.html