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国内第一号!近畿大学の水産研究所店舗が ゴールド・サステナブル・パートナーに認定!

2013.11.09

  • 研究所
近畿大学(大阪府東大阪市)の養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」 は、一般社団法人セイラーズフォーザシー(Sailors for the Sea)日本支局が、海洋環境に配慮した飲食店として選ぶ「ゴールド・サステナブル・パートナー(Gold Sustainable Partner)」に世界に先駆け第一号に認定され、同法人が主催する平成25年(2013年)11月7日(木)のチャリティディナー&クルーズで認定式が行われました。

セイラーズフォーザシー日本支局は、ロックフェラー財団会長のディビッド・ロックフェラーJr.氏によって設立された海洋自然保護教育を目的とする米国NPO法人を母体としており、平成25年(2013年)4月に一般社団法人化されて以降、ゴールド・サステナブル・パートナーの認定を出すのは「近畿大学水産研究所」が第一号となります。

和歌山県西牟婁郡白浜町に本部を置く近畿大学水産研究所 では、「近大マグロ」(※)の商標で有名なクロマグロのほか、ヒラメ、ブリ、カンパチ、クエなど多くの魚種の完全養殖に世界で初めて成功しました。その研究成果を一般消費者に提供する場として出店した養殖魚専門料理店が大好評を得て、先日、銀座に2号店をオープンすることを発表したばかりですが、今回の式典では人気老舗寿司屋「九兵衛」が、近大マグロと、安倍内閣総理大臣夫人の昭恵氏が手掛けた完全有機無農薬米「あきえ米」を用いて握った特製寿司が振る舞われました。

セイラーズフォーザシー日本支局では海洋自然保護教育の一環として、「ブルーシーフードガイド(Blue Seafood Guide)」と呼ばれる、豊富で美味しく安全な魚介類のリストを作成しており、近大マグロもその中に登録されました。今回の認定により、近大マグロとその養殖魚専門料理店が、味や安全性での評価のみならず、エコフレンドリーでサステナブル(持続可能)な食材であると第三者機関から認定されたことになります。



《参考資料》

【「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」(養殖魚専門料理店)について】
「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」は、近大マグロをはじめ、半世紀以上にわたり近畿大学水産研究所(和歌山県西牟婁郡白浜町)で研究育成した「安心・安全、そして美味しい養殖魚」を直接消費者の方に提供する専門料理店です。平成25年(2013年)4月26日(金)に大阪の新名所グランフロント大阪に1号店を出店しておりますが、開店半年を過ぎた今でも連日大行列ができ、11月の予約も受付開始からわずか数時間で満席になるほどの人気を博しています。

1号店での実績と成果を礎に、高い研究力を誇る本学の研究成果をさらに広く消費者の方に実体験していただくべく、平成25年(2013年)12月に銀座コリドー街に2号店となる銀座店をオープンすることを決定。「養殖魚」のさらなる価値向上を図るとともに、本学のブランド力向上のため、首都・東京から日本はもちろん世界へ向けて情報発信をしていきます。

【セイラーズフォーザシー(Sailors for the Sea)について】
セイラーズフォーザシーは、平成16年(2004年)にディビッド・ロックフェラーJr.氏によって設立された非営利法人NPO団体で、ボートに関わりのある人々に対し、海洋自然保護に対する責任と必要性についての教育をし、問題解決に従事してもらうよう促すことを活動の主目的としています。

セイラーズフォーザシー日本支局(Sailors for the Sea Japan)は、平成23年(2011年)11月から日本国内で海岸清掃などの海洋環境保全を目的とした活動を始めています。

【ブルーシーフードリスト(Blue Seafood List)について】
米国パッカード研究所が展開する「シーフードウォッチ」というプログラムでは、様々な魚種を、資源として豊富な「ブルー」、まだ消費できる「イエロー」、漁獲・消費を控えるべき「レッド」の3項目に分類しており、その中の「ブルー」に該当する魚種をセイラーズフォーザシー日本支局が「ブルーシーフードリスト」としてまとめています。近大マグロもこのリストに登録されており、セイラーズフォーザシー日本支局では、「豊富で、美味しく、安全な魚介類であるブルーシーフード」を一般家庭や消費者向けに推奨しています。

【セイラーズフォーザシー日本支局(Sailors for the Sea Japan)概要】
代表理事:井植 美奈子
事 務 局:神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
      ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル社長室内
お問合せ:セイラーズフォーザシー日本支局 関西事務所
      TEL:(0797)62-6700 E-mail:info@sailorsforthesea.jp

【近畿大学水産研究所について】
近畿大学の建学の精神である「実学教育」に基づき、昭和23年(1948年)に和歌山県白浜町に開設された臨海研究所(現水産研究所)に始まり、和歌山県、富山県、鹿児島県に8カ所の研究所・事業場を有する、国内最先端の養殖研究拠点を形成。クロマグロの完全養殖など世界初となる研究成果を多数発表し、現在では国内のみならず世界からも大きな注目を集める研究所である。

また、研究のみにとどまらず大手百貨店等を通じ消費者に養殖魚を販売するなど、大学の研究所としては先駆的な取り組みを行っている。

(主な研究成果)
○ 1954年:網いけす式養殖法の研究に着手し、産業化を実現。現在のわが国では、この方式が海産魚養殖の主流であり、世界へも普及している。
○ 1965年:世界で初めてヒラメの種苗生産に成功し、現在までに18種の種苗生産を世界で初めて達成。
○ 1973年:イシダイ(♀)×イシガキダイ(♂)の交配から交雑種キンダイを作出。
○ 2002年:クロマグロの完全養殖に世界で初めて成功。さらには、選抜や交雑による優良品種の開発にも成果を挙げている。






※近大マグロ
近畿大学が一貫して養成したクロマグロ(本マグロ)のこと。クロマグロの完全養殖は、平成14年(2002年)に近畿大学が世界で初めて成功したもので、現在も本学のみが有する技術です。なお、「近大マグロ」は商標登録いたしております。


関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2013/11/post-514.html