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11/3(日) 近畿大学水産研究所 第1回公開講座"魚の不思議を学びましょう" 「ウナギの生活史」・「クロマグロの完全養殖」

2013.10.29

  • 研究所
近畿大学水産研究所 (和歌山県白浜町)は、平成25年(2013年)11月3日(日)、那智勝浦町体育文化会館にて「近畿大学水産研究所 第1回公開講座」を開催します。

本講座は、地域市民の皆さまを対象としていますので、"魚の不思議"について興味のある方であれば、どなたでも無料でご参加いただけます。小学生から大人まで多数のご参加をお待ちしています。なお、今回は下記2つのテーマについて講演を行います。

本研究所は、平成14年(2002年)にクロマグロの完全養殖に世界で初めて成功しました。さらに、この安全・安心と美味しさにこだわった「近大マグロ」などの養殖魚を、広く消費者にお届けするために、今年の4月には本学のベンチャー企業である株式会社アーマリン近大が養殖魚専門料理店「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」をオープンさせました。

将来予測される食糧難に備え、海を耕し資源を求める、という未来へのビジョンは確かな成果として、実を結んでいます。

【講演(1) ウナギの生活史】 13:35~14:20
  近畿大学 水産研究所 白浜実験場 博士研究員 安 孝珍(あん ひょじん)

ウナギは川の魚、つまり「淡水魚」と思っている人が多いですが、実は川と海を行き来する「回遊魚」です。ウナギはどこで産まれ、どこに生息するのか、成長に伴ってどのように姿を変えるのか、本講座でウナギの生活史を紹介して、その面白さを知っていただきます。

【講演(2) クロマグロの完全養殖】 14:30~15:15
  近畿大学 水産研究所 所長・教授 宮下 盛(みやした しげる)

クロマグロ養殖の研究は昭和45年(1970年)から行われていますが、肌が傷付きやすいうえに親魚が巨大で扱い難いことなどから、イケスでの飼育が著しく困難でした。受精卵が採れるようになり、人工ふ化の研究が始まってからも、稚魚の生態的な特性から各発育段階で大量死がみられました。これらを乗り越えて完全養殖を達成した平成14年(2002年)までの経過から、クロマグロという特種な魚を知っていただきます。



近畿大学水産研究所 第1回公開講座 概要

■ 日  時:平成25年(2013年)11月3日(日)
        開場・受付13:00~
        講演(1)13:35~14:20 講演(2)14:30~15:15
■ 場  所:那智勝浦町体育文化会館 2F 大集会室
        和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字天満字木戸浦441-8
        (JR紀伊天満駅より徒歩約5分)
■ 料  金:受講料無料(定員50人、申込先着順)
■ 申込方法:当日受付け(事前申込不要)
■ お問い合わせ:近畿大学水産研究所浦神実験場 担当:井本 TEL:(0735)58-0116

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2013/10/113-1.html