近畿大学理工学部・建築学部の新入生向けに専用の英語教材を導入
2013.07.18
- 理工
- 建築
近畿大学ではこれまで、近大マグロ®(※1)やバイオコークス(※2)に代表されるような多くの研究に取り組み、その成果を社会に発信してきました。本教材ではこれら近畿大学独自の研究やゼミが題材になっており、将来必要になる専門的な英語に1年生の時から触れ、短期間のうちに高度な英語について深く学ぶことができます。また、学生がさらに英語学習に入り込みやすくなるように、食堂・図書館・英語村(※3)などの利用方法といった身近なテーマも扱っています。
他にも本教材の特徴として、各ユニットでは英文のあとにライティングやプレゼンテーションの項目が設定されており、従来型のインプット中心の授業ではなく、インプットからアウトプットへの流れを重視した授業が行われやすくなっています。実際に本教材の使用を開始して3ヶ月、学生にアンケートを実施したところ「近畿大学について書かれているため、読むことにあまり苦痛を感じませんでした」「大学について新しい発見があって良い」といった意見が寄せられました。
(※1)近大マグロ®
近畿大学が卵から成魚まで一貫して養成したクロマグロ(本マグロ)のことで、完全養殖を含む人工ふ化のクロマグロが近大マグロとなります。クロマグロの完全養殖は、平成14年(2002年)に近畿大学が世界で初めて成功したもので、現在も本学のみが有する技術です。なお、「近大マグロ®」は商標登録いたしております。
(※2)バイオコークス
飲料工場から大量に排出・廃棄される「茶かす」をはじめ、ほぼ全ての光合成由来バイオマスから製造可能で、製鉄・鋳造炉で燃料として使われる石炭コークスの代替となる、新しい固形燃料です。石炭コークスの課題である化石燃料依存(=天然資源枯渇)や輸入価格変動のリスクを解決する、まったく新しい国産エネルギーとして期待を集めています。近畿大学理工学部の井田民男准教授が開発しました。
バイオコークスには、(1)原料の100%を活用できる(製造時に新たな廃棄物が出ない=ゼロ・エミッション) (2)石炭コークスよりCO2排出量を削減できる(植物由来のため排出量はゼロカウント) (3)食糧や飼料を原料として消費せずに済む(ほぼ全ての植物由来廃棄物が原料になる)という利点があります。また、石炭コークスの代替だけでなく、家庭用燃料を含む、さまざまな用途に活用できる可能性が高いとみられています。
(※3)近畿大学英語村E3[e-cube]
平成18年(2006 年)11月に建設された、英語オンリーの学習施設。本格的なカフェを備え、「海外留学と同じ環境をキャンパスに」を目指し、1日7~12人のネイティブスタッフが常駐します。
毎日3 回、芸術や料理、スポーツなどの「アクティビティー」(無料のミニ講義)を実施するほか、コンテストやコンサート、パーティーなど、年間20回近いイベントも開催されます。
関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2013/07/post-458.html