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5/5(日)はびきの市民フェスティバルにて、 バイオコークスを実演製造

2013.04.27

バイオコークス研究所(北海道恵庭市、所長:宇田宏)は、2013年5月5日(日)に大阪府羽曳野市の峰塚公園、LICはびきので行われる「第38回はびきの市民フェスティバル」にて、バイオコークスの実演製造を行います。

バイオコークスとは、木くずや茶かすなどのあらゆる植物性廃棄物から製造可能で、金属溶解やごみ溶融等に使われる石炭コークスの代替となる、新しい固形燃料です。植物由来の原料を使用するため、利用時のCO2排出量はゼロカウント(カーボンフリー)とされています。本学では、2012年12月1日に、「近畿大学バイオコークス研究所」を開設し、恵庭市施設を同研究所の地域拠点と位置づけ、さらに研究開発を進めております。また、同年12月には、近畿大学、(株)豊田自動織機、(株)ナニワ炉機研究所、大阪府森林組合が平成24年度地球温暖化防止活動環境大臣賞を共同受賞しました。

はびきの市民フェスティバルでは、環境とふれあいのゾーンで、近畿大学バイオコークス研究所の冨田義弘講師が実際にバイオコークスを製造し、燃焼させる過程を見学していただくことができます。当日の実施概要は、下記をご覧ください。


「はびきの市民フェスティバル バイオコークス実演製造」概要


■日時:2013年5月5日(日)9:00~16:00
■場所:峰塚公園、LICはびきの       
   (大阪府羽曳野市軽里2丁目、近鉄南大阪線「古市」駅から西へ約1000m)
■実演担当:近畿大学バイオコークス研究所 冨田義弘講師
■実演スケジュール:1回目10:00~/2回目12:00~/3回目14:00~
■お問合せ:近畿大学広報部
      TEL(06)4307-3007 E-mail :koho@kindai.ac.jp


【バイオコークスとは】

◆バイオコークスは、飲料工場から大量に排出・廃棄される「茶かす」をはじめ、ほぼ全ての光合成由来バイオマスから製造可能で、製鉄・鋳造炉で燃料として使われる石炭コークスの代替となる、新しい固形燃料です。石炭コークスの課題である化石燃料依存(=天然資源枯渇)や輸入価格変動のリスクを解決する、まったく新しい国産エネルギーとして期待を集めています。近畿大学理工学部の井田民男准教授が開発しました。

◆バイオコークスには、(1)原料の100%を活用できる(製造時に新たな廃棄物が出ない=ゼロ・エミッション) (2)石炭コークスよりCO2排出量を削減できる(植物由来のため排出量はゼロカウント) (3)食糧や飼料を原料として消費せずに済む(ほぼすべての植物由来廃棄物が原料になる)――という利点があります。また、石炭コークスの代替だけでなく、家庭用燃料を含む、さまざまな用途に活用できる可能性が高いとみられています。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2013/04/55.html