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汚染水から放射性物質を吸着する 「ゼオCa漆喰」 を「ビジネス・エンカレッジ・フェア2012」 「イノベーションフェア関西」に出展

2012.12.05

近畿大学(本部:大阪府東大阪市、学長:塩崎均)は、2012年12月にグランキューブ大阪にて開催される「ビジネス・エンカレッジ・フェア2012」「イノベーションフェア関西」に、「汚染水から放射性物質を吸着する『ゼオCa漆喰』」を出展いたします。
「ゼオCa漆喰」は、近畿大学工学部の森村毅非常勤講師(元教授)と薬学部の多賀淳講師を中心とするグループが開発したもので、カルシウムイオン水で強度を上げた漆喰に、放射性物質を吸着するゼオライトの粉末を混ぜて作成されており、低コストで放射性セシウムが含まれる水をろ過し浄化することができます。特徴としては、(1) 高濃度カルシウムイオン水により従来の漆喰より3〜5倍ほど強度がある、(2) 水を透過しやすく匂いも吸着しやすい、(3) セシウムを効率よく吸着する、などがあげられます。また用途としては、汚染土壌・廃材の貯蔵施設の建材や、セシウムで汚染された水や物質を浄化するフィルターなどが想定されます。
この新技術を、産学官ネットワークによる多面的なビジネスチャンスの創出を目的とする「ビジネス・エンカレッジ・フェア」「イノベーションフェア関西」に出展し、開発に携わった多賀淳講師自らが紹介することで、広く実施企業・共同研究パートナーを募ります。
また、「ビジネス・エンカレッジ・フェア」では、近畿地区7高専の合同企画として近畿大学工業高等専門学校も出展し、「ホログラムによる自己光結合」(大島茂教授)、「四次元数表現を利用した立体的振動のスペクトル解析技術」(山本広樹准教授)、以上2件の教員研究シーズをご紹介します。

■「ビジネス・エンカレッジ・フェア2012」概要
日  時 : 2012年12月5日(水)10:00〜17:00・6日(木)10:00〜16:00
場  所 : 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)3階イベントホール(大阪市北区中之島)
主  催 : 池田泉州ホールディングス、池田泉州銀行
http://www.sihd-bk.jp/news/businessfair/index.html

■「イノベーションフェア関西」概要
日  時 : 2012年12月6日(木) 10:00〜16:20
場  所 : 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)10階(大阪市北区中之島)
主  催 : 独立行政法人 科学技術振興機構
http://jstshingi.jp/innov-kansai/2012/

※イベントについての詳細は、各ホームページをご覧ください。

関連URL:http://www.kindai.ac.jp/topics/2012/12/-ca-2012.html