てくたまラジオ近大工学部潜入レポート企画!! 第6回目は、電子情報工学科の廿日出 好先生の研究に潜入! 工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート

ワクワク

2017年度第6回

大窪シゲキの9ジラジ ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~ 2017年11月9日(木)21:10~放送 第6回 電子情報工学科の廿日出 好先生の研究室に潜入!!

第1回 機械工学科 樹野 淳也先生

第2回 建築学科 寺井 雅和先生

第3回 情報学科 片岡 隆之先生

第4回 ロボティクス学科 酒井 英樹先生

第5回 化学生命学科 北岡 賢先生

夢や目標を達成するには、1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。 イチロー(プロ野球選手)

Q 先生、研究内容をお伺いする前に、壁一面にイチロー選手など著名人の名言が貼られていますが…これはなぜですか?

A まずは、自分が初心にかえれるようにということと、学生にも見てもらって、何か感じてもらえればと思って貼っています。

なるほど! 確かにこれだけたくさんあると気が抜けないですね(笑)

Q 本題ですけど、先生はどんな研究をされていますか?

A 磁気の計測に関する研究をしています。

Q 磁気というと、S極とN極があってくっついたり、反発したりする磁石のことですか!?

A そうです。身の回りにある金属もそうですが、大きなものでいえば地球や宇宙も磁気を発生しています。私たちの身体からも磁気が出ています。

えっ! そうすると私の身体から磁気が出ているのが先生には分かるんですか?

えぇ、私くらいになると見えます!!…というのはウソですが、研究を進めていると見えないものが具体的にイメージできるようになります。

A 超伝導式の磁気センサSQUID(スクイッド)という技術を用いて、物を壊さずに検査する「非破壊検査」に関する研究を行っております。

Q 「なぜだろう?」という疑問を持って、考えることから研究は始まりますよね。具体的な研究内容を教えてください。

金属の板やパイプを対象に、超音波を発生させて接触することなく傷や欠陥を検出する技術です。

Q 物体に触らず、遠くからでも検査が出来るということですか?

A そうですね。例えば、原子力発電所は事故があると近寄れないですよね。そういった危険を伴う場所でも遠くから検査ができるような技術です。例えば、机を叩くと「ポン」と振動が伝わりますよね。その振動を磁気に変換して物体の欠陥を探るというイメージです。

へぇ~スゴイ技術ですね。

!?

Q ところで先生このドローンは何に使うんですか?

A 市販のドローンに、磁気センサを取り付けて地雷や不発弾が埋まっている場所を探ります。潜水艦タイプのドローンにも磁気センサを取り付けて、地震や津波を陸上より先に感知したり、海底鉱物を探し出すなど様々な分野への応用を考えています。

Q へぇ~夢が広がりますね!! なぜこのような研究をしようと思われたのですか。

A 大学の頃から目に見えないものを計測したり解明したりすることが好きで、次第に研究を通して人の役に立てることができればという思いになりました。

Q どのような学生が研究に向いていますか。

A 工学やサイエンスは何か人の役に立つこと、世の中をより良くしていくことにつながる研究です。そういった志がある方はすべて向いていると思います。

A 勉強していることは必ず将来役に立つし、何事にも興味を持つこと。その中で「楽しみながら学ぶ」ことが何より大切ですね。

Q 最後にメッセージをお願いします。

電子情報工学科4年 東 雄貴さん(大阪府・上宮太子高校出身)

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

Q この学科を選んだ理由を教えてください。

A ハード面の回路設計や、ソフト面のプログラミングの両方がバランスよく学べるので選びました。

Q 昔から興味があったの?

A ギターをやっていてアンプに興味があり、そこから将来は電子・電気関係のモノづくりに携わりたいと思うようになりました。

Q 研究で面白いと感じることは

A 工学やサイエンスは何か人の役に立つこと、世の中をより良くしていくことにつながる研究です。そういった志がある方はすべて向いていると思います。

Q 10代にメッセージを

A 将来、何をしたいというのは難しいので、まずは簡単な目標をつくることが大切だと思います。目標があれば頑張れますし、学ぶことが楽しめるようになります。