てくたまラジオ近大工学部潜入レポート企画!! 第5回目は、化学生命学科の北岡 賢先生の研究に潜入! 工学のオモシロさを皆さんにお届けします!! てくたまラジオ近大工学部潜入レポート

ワクワク

2017年度第5回

大窪シゲキの9ジラジ~てくたまラジオ近畿大学工学部潜入レポート~2017年10月12日(木)21:10~放送 第5回 生命工学科の北岡 賢先生の研究室に潜入!!

第1回 機械工学科 樹野 淳也先生

第2回 建築学科 寺井 雅和先生

第3回 情報学科 片岡 隆之先生

第4回 ロボティクス学科 酒井 英樹先生

うぁ~研究室って感じでいろんな実験器具や薬品があります!!

Q 北岡先生はどんな研究をされていますか?

A イオン液体と呼ばれる液体状の塩を有機合成に応用する研究をしています。

A イオン液体は、蒸発したり燃えたりせず安全に取り扱える環境に優しい溶媒です。

先生、スミマセン・・・ Q 「イオン液体」というのは何ですか?

これがイオン液体ですか!!

イオン液体

イオン液体

イオン液体

Q 「有機合成」とは?

A 薬やプラスチック、化学物質を作り出す手法です。

Q 従来の溶媒だと危険だったんですか?

A 有機合成には、危険な試薬、高価な触媒、大量の有機溶媒を使います。従来使われている有機溶媒は、燃えたり、爆発したりする危険性がありました。その代替品として、イオン液体を使用することで安全性が格段に工場します!

北岡 賢先生

そうです。近年、スマートフォンが発火する事故が起こっていますがこれはバッテリーの中の有機溶媒が発火したため起こった事故です。

えっ!!燃えたりすることもあるんですね。

有機溶媒は、電気自動車やノート型パソコンのバッテリーの中など身近な製品にも入っています。可燃性の有機溶媒をリスクが無いイオン液体に置き換えることでこのような事故は起きなくなります。

なるほど!ではこれからはイオン液体に代えることで私たちの生活もより安全に便利になるということですね!? そうです。イオン液体が広がれば、電化製品だけでなく化学工場の爆発事故等のリスクも減らすことができます。

A イオン液体は塩ですので、体内に吸収されやすい特徴があります。これから研究が進んでいく分野ではありますが、薬にも応用できる可能性があります。イオン液体を用いることで、安全で環境に優しい化学技術の発展に貢献できたらと思います。

Q イオン液体は、他の分野でも応用できますか?

Q どんな学生が科学生命工学科に向いていると思いますか。

化学生命学科は、化学と生命(バイオ)の両方が学べるので、どちらか一方でも興味があったり、幅広く学びたいという学生が向いていると思います。

Q 10代のリスナーにメッセージをお願いします。

A 先生の言われることを鵜呑みにするのではなく、「何だろう」と疑問に思うことを習慣付けることで理解が深まります。興味を持ったことにはとことん追求して学ぶと面白くなりますよ!

大学院システム工学研究科 前期課程2年 堀 哲郎さん 高知県立高知追手前高校出身

研究室でオモシロい研究をしている学生を発見!!

Q この学科を選んだ理由を教えてください。

A 生物と化学の両方が学べることが一番の理由です。実際に2つのことを学べることは新たな発見につながって面白いです。

Q ゼミを選んだ理由は?

A 「環境に優しい有機合成」というワードが気になって興味が湧いてきたので選びました。そのなかでイオン液体を利用した溶媒の研究を行っています。

Q これからの目標について

A 環境に優しいというのは今後ますます重要になると思いますので企業に就職した際に、学んできたことが役に立てればと思います。

Q 10代にメッセージを

A 大学を決める際には、パンフレットやHPに加え、オープンキャンパスにも足を運んで、実際に目で見て確かめた方が良いですよ。

次回は電子情報工学科に潜入!お楽しみに!