大学院生が「第64回日本生体医工学会大会」で学会賞をダブル受賞! ― 生体医工学分野における優れた研究が高評価 ―

2025.07.01

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近畿大学大学院生物理工学研究科生体システム工学専攻に所属する大学院生2名(指導教員:根本充貴 医用工学科准教授)が、2025年6月に開催された「第64回日本生体医工学会大会(会場:福井県フェニックス・プラザ)」において優れた医療AIに関する研究発表を行い、それぞれ学会賞を受賞しました。

【受賞内容①】
■賞名:臨床工学技士 研究発表奨励賞 優秀賞
■受賞者:生物理工学研究科 生体システム工学専攻 博士前期課程1年 大籔 果歩 さん
■演題名:「多時相造影CT像とマルチシーケンスMRI像の同時深層解析による骨盤腔内解剖認識」
■概要:本研究は、多時相CTと複数シーケンスのMRI画像を組み合わせ、深層学習によって骨盤腔内の解剖構造を高精度に認識するAI画像解析手法を提案したものです。医療現場における術前計画や診断支援への応用が期待される成果として高く評価されました。なお本研究は、兵庫医科大学下部消化器外科講座、放射線医学教室、および兵庫医科大学病院放射線技術部との共同研究です。

【受賞内容②】
■賞名:コニカミノルタ科学技術振興財団 日本生体医工学会大会奨励賞
■受賞者:生物理工学研究科 生体システム工学専攻 博士前期課程1年 中野 真志 さん
■演題名:「大量正常データと少量有病データを用いた医用画像診断特徴量の教師あり対照学習」
■概要:本研究では、医療分野におけるAI開発で課題とされている「少数しか集められない病変データ」の有効活用を目的とし、正常データと有病データを組み合わせた教師あり対照学習により、AI画像診断性能を向上させる手法を開発しました。データ不足の環境における実用性の高さが評価されました。なお本研究は、東京大学医学部22世紀医療センター・コンピュータ画像診断学/予防医学講座との共同研究です。

今回の受賞は本学の研究活動における学術的貢献の大きさを示すものであり、今後の更なる発展が期待されます。
引き続き本学では、社会課題の解決に貢献できる人材の育成と研究成果の社会実装を推進してまいります。

【本件に関するお問い合わせ】
近畿大学 生物理工学部 医用工学科/生物理工学研究科 生体システム工学専攻
指導担当教員:根本 充貴 准教授
Email:nemoto[at]waka.kindai.ac.jp ([at]は@に差替)
教員紹介 根本充貴
根本研究室

第64回日本生体医工学会大会

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