ガラス器具から漏出する亜鉛が受精卵の発生を阻害することを発見 さらに安全で効果的な体外受精法の開発に寄与

2025.04.02

  • 遺伝子

遺伝子工学科教授 山縣一夫らの研究グループは、生殖補助医療や畜産、基礎研究分野で受精卵の操作や培養に用いられるガラス器具から受精卵(胚)の発生を妨げる毒物が漏出することを見出しました。また、その毒物が亜鉛であることを同定し、マウス、ウシ、ヒトの受精卵に対する影響を詳細に解析することで、対処法を開発しました。本研究成果から、原因がよくわからない体外受精の成績低下はガラス器具の毒性に由来する可能性が示唆され、今後より安全で効果的な体外受精法の開発につながることが期待されます。本件に関する論文が、令和7年(2025年)4月2日(水)AM09:01(日本時間)に、米国繁殖生物学会誌"Biology of Reproduction(バイオロジー オブ リプロダクション)"にオンライン掲載されました。


Biology of Reproduction

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