【11/2(土)・近畿大学生物理工学部(紀の川市)】 生物理工学部公開講座「BOST Science Café」開催(入場無料・申込先着順)

2024.10.09

令和6年(2024年)11月2日(土)、生物理工学部3号館アリーナにて、令和6年度第4回 近畿大学生物理工学部公開講座「BOST Science Café」を開催します。

皆様の身近にある物の働きや不思議な現象などを科学的に解き明かし、生活に役立つ知識をお伝えします!
理系に興味ある高校生から地域・一般の方まで、どなたでも参加可能です。今年度は会場とオンラインで同時開催のハイフレックス形式ですので、
会場にお越しになれない遠方の方も是非ご参加ください。

【講座の内容】
(1)フルーツ王国和歌山に足りないもの
講師:食品安全工学科 教授 東 慶直
みかん、桃、梅、柿、いちじく、...。和歌山は確かにフルーツに恵まれた県である。もちろんその恵は長い歴史の中で培われたもので、多くの努力や知恵が基盤となっています。しかし、次世代のフルーツ王国和歌山について考える時、後継者育成や新規就農者が必須であり、それに向けた魅力的な新しい果物の開発も必要になります。一方で、近畿大学生物理工学部はこれまで次世代果物の開発にあまり貢献してきませんでした。そこで、本学部に加え 近畿大学附属湯浅農場の複数の教員が共同で、多くの人に魅力ある果実である「カカオ」を新たな特産品にするべく、カカオの苗の安定的な栽培と品種改良の基盤づくりを進めています。本講演会ではこのカカオ栽培に関する取組みなどを紹介いたします。また、オール和歌山で取組むように仲間を募っていますので、ご興昧ありましたら、お声かけていただけましたら幸いです。

(2)臓器線維症とは何か? ~過ぎたるは、なお及ばざるが如し~
講師:医用工学科 教授 吉田 浩二
臓器は、各臓器に特徴的な実質細胞とそれを取り囲む間質から成っています。細胞外マトリックス(ECM)は間質を充填している物質で、主にコラーゲンなどの線維成分から構成されています。ECMは組織障害時における修復過程にも重要な役割を果たし、創傷が修復した後、余分なECMは速やかに退縮します。しかし、何らかの原因により修復過程において 線維化がさらに進行すると臓器の機能を低下させ、やがては生命を脅かすことにもなります。 ECMが過剰に増えて臓器が機能不全に陥った状態が臓器線維症です。適正な線維化は創傷治癒のために必要ですが、過剰な線維化は臓器線維症につながります。本講演では、組織における線維の生理学的な役割、臓器線維症をきたす臓器と疾患、臓器線維症治療の考え方などについてわかりやすく解説します。

公開講座お申込み・お問い合せ

【お問い合せ先】
和歌山放送内近畿大学生物理工学部公開講座係
〒640-8577
和歌山県和歌山市湊本町3-3
TEL:073-428-1431