大学院生が『ASPEN2022 最優秀論文賞』受賞!
2022.11.22
- 医用
- 大学院
2022年11月15日~18日にシンガポールの南洋理工大学にて開催された、第9回ASPEN2022において、近畿大学大学院生物理工学研究科生体システム工学専攻博士前期課程2年の浅見泰雅さん(指導教員 加藤暢宏 教授)が、『ASPEN2022 最優秀論文賞』を受賞しました。
【発表研究】
ヤマアラシにヒントを得た抜去防止用マイクロニードルを備えた急性A型大動脈解離の治療デバイスとしての生分解性メッシュシート
浅見 泰雅1、今村 駿介1、赤木 智哉1、本田 賢太朗2、西村 好晴2、田中 篤3、加藤 暢宏4
1 近畿大学大学院生物理工学研究科、2 和歌山県立医科大学外科学第一講座(心臓血管外科・呼吸器・乳腺外科)、3 和歌山県立医科大学内科学第四講座(循環器内科)、4 近畿大学生物理工学部医用工学科
急性大動脈解離の治療にはBioGlueやフィブリン糊などの生体接着剤が使用されています。治療成績の向上のために、これらの使用量を削減していくことが求められています。
本研究では止血作用が確認されているマイクロニードルメッシュシートを乖離した大動脈の補修に用いることを目指して、刺さりやすく抜けにくいマイクロニードルの開発を行いました。ヤマアラシの針に着想を得て開発した新しいニードルは従来の単純な円錐形状のニードルと比較して70%抜けにくいという結果が得られました。
『ASPEN』は、2年に一度開催される日本・中国・韓国・台湾の精密工学会の連合の国際会議です。