生物理工学研究科の大学院生(医用工学科卒業)が人命救助で和歌山市消防局から表彰

2019.02.04

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平成30年(2018年)12月に発生した救急事案において、餅を試食した後に倒れた傷病者に気付き、適切な心肺蘇生法を行ったことにより尊い命を救った2名に対する消防行政協力者表彰式が、平成31年(2019年)2月4日、和歌山市消防局にて挙行されました。
その内の1名として、近畿大学大学院生物理工学研究科 博士前期課程1年(生体システム工学専攻 バイオマテリアル研究室)梅田晃治さんが参加し、和歌山市消防局長から感謝状を贈呈されました。

梅田さんは、平成30年(2018年)3月に卒業した本学生物理工学部医用工学科において、人工心肺装置等の生命維持管理装置の安全かつ的確な操作・管理を担う「臨床工学技士」の国家資格を取得し、生理学や病理学、解剖学などの医療に関する幅広い知識のほか、胸骨圧迫等の心肺蘇生法といった医療従事者における基礎技能を学んでいました。

■本件の詳細(和歌山市消防局発表)
本件救急事案は、平成30年(2018年)12月29日8時53分覚知、「高齢の男性が餅を食べた後で様子がおかしい。呼吸していない可能性がある。」との通報内容で救急出動したものです。
救急車到着までの経緯といたしまして、まず、和歌山市向において高齢男性が、店舗で販売されていた餅を試食した後、餅を詰まらせたようになりながら店舗近くに停車していた自家用車に戻り、ぐったりとして動かなくなりました。当時店員として働いていた従業員の男性と梅田氏の2名が異変に気付き駆け付けたところ、脈拍が感じられなかったため他の店員に119番通報するように依頼し、梅田氏が胸骨圧迫を行い、男性が口腔内の餅片を除去し気道確保を行いました。
救急隊到着時には、脈拍が感じられるようになっており、病院到着時には、会話ができるまでに回復し、入院の必要はないとの診断で帰宅しています。

表彰式では、和歌山市消防局長からの感謝状贈呈や記念撮影のほか、消防局長をはじめとする消防局関係者と当日の現場の状況について詳細の報告等が行われました。

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