学部案内

学部長あいさつ

心豊かな社会を創造するために

幸福な社会とは?

文芸学部部長 髙宮 いづみ

  人類は太古から、おそらく常に「幸福」を求めて生きてきました。では、人間にとって「幸福」とは何でしょうか。それはかなり哲学的な問題であり、文化・宗教・歴史的背景などによって価値観が違います。身体的に喜びを感じるだけでなく、多様な精神的刺激や活動によっても喜びを感じられるのが人間です。たとえば、文学作品を読んで共感し、美しい芸術作品を見て感嘆し、異国や過去のことを知って驚き、ものを作ってみて感動し、あるいはみんなで共同作業をすることで充実感を得ることができます。
 真に幸福な社会を築くためには、経済的充足だけではなく、心の豊かさについて深いところから真剣に考えてみることが大切ではないでしょうか。文芸学部は、知的好奇心を存分に満たすことを楽しみつつ、心の豊かな社会の創造に貢献できる個性的な人材が育つことを願っています。

「超ジャンル」をめざして

  近畿大学文芸学部は、一言で言えば文学・芸術・歴史・文化・言語・社会が学べる学部です。他大学の「文学部」が扱うジャンルに「芸術」が加わっている点がユニークです。また、学部で学べる領域が広いことも特徴です。哲学・倫理学・感性学のような思想、文化・歴史・言語・文学・芸術に関する知識と批判的視点、造形芸術・舞台芸術・文学作品の創造、さらにはそれらと社会・文化との結びつきを学ぶことなどが含まれます。
 文芸学部は、「文学科」、「芸術学科」、「文化・歴史学科」、「文化デザイン学科」という4つの学科から構成されています。各学科は、それぞれ名称に掲げた専門分野を学ぶことができるようにカリキュラムが組まれています。他方、学科の枠にとらわれずに広い視野を持つ「超ジャンル」な人材育成を目指して、所属学科以外の授業も積極的に受講することを推奨しています。

社会に向けて

  文芸学部では、自由闊達な発想や議論とユニークな個性の育成を大切にしています。そうして育った卒業生は、官公庁・教育機関・企業に勤務する他、起業したり、芸術家になったりもしています。卒業後の進路に大きな多様性があるのも、文芸学部の特色です。
 さらに、平成28年から文化デザイン学科が文芸学部の活動を社会貢献に結びつける役割を果たし始めました。文芸学部で醸成された心の豊かさにかかわる知の世界を、これからもっと社会に発信していくことになるでしょう。

文芸学部長 髙宮 いづみ