【近大から宇宙へ】気候変動に宇宙から挑む 超高層大気専用エックス線カメラ「SUIM」が完成!

2026.01.21

理工学部理学科物理学コース 信川久実子 准教授らの研究グループと株式会社エクセディが共同開発した超高層大気専用エックス線カメラ「SUIM(スイム)」※について、三井物産エアロスペース社の支援のもと、米国イージスエアロスペース社が運用する国際宇宙ステーション(ISS)の外部実験プラットフォームへの搭載に向け、同社への引き渡しが完了しました。

「SUIM」は令和8年(2026年)に打ち上げられる予定の超高層大気専用エックス線カメラで、国際宇宙ステーション(ISS)の外部実験プラットフォームに約6か月間搭載し、地平線(地球縁)方向を向いて観測を行う予定です。

「SUIM」には近畿大学、宮崎大学、京都大学などが共同開発した独自のX線イメージセンサーSOIPIX(ソイピックス)を搭載しています。SOIPIXは常温でも高いX線感度を持つことが特長で、本プロジェクトが初めての宇宙実証となります。

超高層大気は気候変動の影響を受けるだけでなく、宇宙利用の観点では人工衛星の姿勢・軌道の変化や再突入時の落下点予測に影響を与えます。本研究で得られる超高層大気のデータは、気候変動の理解に加え、今後需要が高まる衛星運用のリスク低減や「宇宙天気予報」の高度化にも役立つことが期待されます。また、「SUIM」は約6ヶ月間の運用期間終了後に地球へ返還される予定であり、宇宙環境に曝された後の性能を評価することで、次期エックス線カメラの開発に活かすことができます。

SUIMプロジェクトメンバーはこちら(PDF)

※「SUIM(スイム)」とは
「Soipix for observing Upper atmosphere as lss experiment Mission」の略称で、観測対象である高度約100 km付近の超高層大気が「翠色」の大気光を発することに着想を得ています。さらに、近畿大学が世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したことにちなみ、宇宙を「泳ぐ」ように活躍してほしいという願いを込めて命名しました。
「SUIM」のロゴは、理工学部理学科物理学コース・信川久実子准教授の研究室の学生と、文芸学部文化デザイン学科後藤哲也教授の研究室の学生が共同でデザインを制作しました(デザイン・クリエイティブ研究所)。星が連なるデザインは、宇宙の天体から到来するエックス線を用いて大気を観測する「SUIM」のコンセプトと、そこから得られる観測データを象徴し、緑色の曲線は地球を周回するISSの軌道ならびに緑色の大気光を表現しています。

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「SUIM」のロゴ

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超高層大気専用エックス線カメラ「SUIM」
実物の写真

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イージスエアロスペース社
(米国テキサス州ヒューストン)
2025年12月 SUIM引き渡しの様子

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