大学院 総合理工学研究科 理学専攻 物理学分野 所属の学生の論文がアメリカ物理学会の発行する論文誌(Physical Review A)に掲載されました

2026.06.02

  • 研究

 大学院 総合理工学研究科 理学専攻 物理学分野 博士前期課程1年 川崎 大生さん(指導教員:理学科物理学コース 段下 一平 教授)の研究成果が、アメリカ物理学会の出版する学術論文誌(Physical Review A)に掲載されました。 本研究では、光ピンセットで規則的に配列されたRydberg原子の集団という物理系において、Higgsモードという素粒子物理学のHiggs粒子と似た性質を持つ集団運動を理論的に調べています。Higgsモードとは超伝導体や反強磁性体などのある種の「秩序」を持つ多くの物質で普遍的に見られる集団運動で、物理的にはその秩序の度合いの振動に対応します。本研究では、HiggsモードがNambu-Goldstoneモード(秩序の向きの振動に対応)2つに分裂することで消滅する過程を考慮して、Higgsモードの寿命を計算しました。結果として、このRydberg原子系においては、原子間の相互作用が遠くまで及ぶという性質のために、Higgsモードの寿命が顕著に長くなっていることが見出されました。この長寿命性は、Higgsモードの実験での観測にとって非常に有利に働くので、今後の実験でのHiggsモードの観測が期待されます。

論文のリンク先:https://journals.aps.org/pra/abstract/10.1103/75k9-hx9k

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