第3回羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)を受賞しました!
2024.05.28
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理工学部応用化学科 太田圭 助教が第3回羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)における「奨励賞」を受賞しました。
令和6年5月23日(木)に駐日ポーランド共和国大使館 B1Fホールにて盛大に授賞式が執り行われました。
本賞はJST(理事長 橋本 和仁)が推進する、科学技術・イノベーションの創出に向けて女性研究者の活躍を支援する活動のひとつで、令和3年度、駐日ポーランド共和国大使館とともに、日本の女性研究者のより一層の活躍推進に貢献することを目的に、国際的に活躍が期待される若手女性研究者を表彰する「羽ばたく女性研究者賞(マリア・スクウォドフスカ=キュリー賞)」を創設しました。本賞は、ポーランドが生んだ偉大な女性研究者、マリア・スクウォドフスカ=キュリーが、30歳台前半での功績を認められ後にノーベル賞を受賞したことにちなみ、その名を冠しています。
本賞が対象としている博士後期課程および博士号取得後数年以内の女性研究者は、自立した研究者としての飛躍が最も期待される一方で、さまざまなライフイベントに直面することが多いのも事実です。本賞によって受賞者の活躍を称え広く知ってもらうことが、情熱としなやかさをもって飛躍しようとする女性研究者への応援と次世代の女性研究者育成につながることを期待しています。
-------------受賞内容詳細---------------
○奨励賞
太田 圭(オオタ ケイ)
近畿大学 理工学部 応用化学科 助教
<専門分野>
有機典型元素化学
<受賞理由>
太田圭 助教は、ホウ素や窒素を活用して、骨格に炭素原子を含まない新奇な無機芳香族化合物の合成や、未知の結合を持つ化合物の開発に取り組むことで、新しい元素化学の領域を切り開いた。遷移金属よりも一般に豊富に存在する典型元素を利用した分子の設計と反応の開発成果は新規性が高く、これまでの常識を覆すインパクトがある。
シンガポールの南洋理工大学で博士号(化学)を取得後、独創性の高い研究を継続的に実施しており、今後も国内外においてさらなる飛躍が期待できる将来性に満ちた研究者である。