実験用水槽内に海洋の気流と波を再現するための方法を開発 台風の発達予測など気候予測の精度向上に期待

2020.11.14

  • 研究

近畿大学大学院総合理工学研究科(大阪府東大阪市)博士前期課程2年の上村 友祐(指導教授: 鈴木 直弥 教授 <環境流体工学・海洋物理学>)らの研究グループは、気候変動・変化の基本的な要素の一つである、大気と海洋の関わり合いのメカニズムを解明するため、実験用の風波水槽内で海洋と同じ気流と波を再現するための「気流・波ハイブリッドループ法」を構築しました。これまでの方法では、風波水槽のサイズによって作り出せる波の大きさに限界がありましたが、「気流・波ハイブリッドループ法」によって水槽のサイズにとらわれず波を発達させることに成功しました。将来的には、風波水槽内で海洋に近い気流と波を再現し、台風の発達予測など気候予測の精度向上に寄与することが期待されます。
本研究成果は、令和2年(2020年)11月13日(金)にオンラインで開催される土木学会海岸工学委員会の「第67回海岸工学講演会」で発表し、土木学会が発行する「土木学会論文集B2(海岸工学)」に掲載されました。
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