40年続いた核分裂の問題を理論解決 -米国物理学会誌論文掲載-

2019.05.16

  • 研究

元電気電子工学科の宮本君の卒業研究がアメリカ物理学会の論文として出版されることになりました 平成30年度電気電子工学科卒業の宮本裕也君の卒業研究「動力学模型を用いたフェルミウム領域における核分裂過程の理論研究」がアメリカ物理学会誌Physical Review C(Rapid Communication)の論文として5月14日に出版されました。 約40年前、100番元素フェルミウムの核分裂において、中性子数がたった1つ変わるだけで原子核のちぎれ方が劇的に変化し、ウランとは全く異なる様式の核分裂が現れることが実験的に発見されましたが、その理由は未解決問題として残されていました。本研究では、動力学モデルを用いて、この問題を解明しました。 現在、同君は近畿大学大学院総合理工学研究科へ進学し、今回得られた成果をもとにしたさらに広範囲の領域の核分裂を研究しています。