復興支援アーカイブ
学長メッセージ
学長メッセージ(平成24年当時)
未曾有の震災から1年以上の月日が経過し、あらためて犠牲となられた方々のご冥福と被災されたみなさまの一日も早い復興を心から祈念いたします。
近畿大学では地震発生翌日から医療チームを現地に派遣し、医療物資を提供するなど医学部を持つ大学として、また、福島県川俣町から復興支援アドバイザーを受嘱するなど原子力研究所を持つ大学として、被災地の復旧・復興に携わってまいりました。
さらに、人として何かしなければとの思いから、教職員の平成23年度賞与から拠出した2億円を原資として、教育・研究機関としての支援を模索し、宮城県石巻市でボランティア支援を行うNPO法人オンザロード、同県女川町で教育活動を展開する女川向学館(NPOカタリバ)の支援、川俣町の子どもたちに1年を通じた線量測定を行うためのガラスバッジの配布や講演会・相談会活動などを行ってまいりました。学生や関係各組織も募金活動やボランティア活動はもちろんのこと、チャリティーコンサートの開催、グッズの販売を通じての復興支援など様々な活動を行ってまいりました。復興支援の活動に参加されたすべてのみなさまに、心からの敬意を表します。
しかし、被災地の復興への道のりはまだ始まったばかりです。近畿大学は総合大学として、教育・研究機関として、被災地で何が必要とされているのか、近畿大学が持つ技術・研究が利用できないか一つひとつ検討しながら、これからも復興支援に全力で取り組んでまいります。
この度の震災は、被災地だけでなく日本社会全体に大きな課題を提起したと考えております。近畿大学として教育・研究機関とは何なのか、どうあるべきか、何をすべきなのかを足元から見直し、総合大学としてこれからも建学の精神である「実学教育」「人格の陶冶」に至る道を進んでいく所存です。
平成24年5月1日
近畿大学学長 塩﨑 均
学長メッセージ(平成23年当時)
このたびの東北地方太平洋沖地震により多くの尊い命が失われたことに対し、深く哀悼の意を表しますとともに、被災されましたみなさまに心からお見舞い申し上げます。
近畿大学では地震発生の翌日から、学生・生徒をはじめ関係者の安否確認を行ってまいりました。東京から青森に至る1都6県を帰省先としている学生全員の無事は確認することができましたが、自宅の損壊やお身内の方を亡くしたといった辛い報告もあり、胸の塞がれる思いをいたしております。
現在でも多くの方が不自由な避難所生活を余儀なくされ、不安な日々を送られていることに胸が痛みます。また、まだまだ危険な被災地において、救援・復興支援に携わっておられる全ての方々の献身的活動、さらに海外からの支援に心からの敬意と感謝を申し上げます。
近畿大学は被災された在学生、入学予定者のみなさんに対して、できる限りの支援を決定しており、平常通り平成23年度をキャンパスで迎えられるようサポートしてまいります。
被災地の復興支援につきましても、教育・研究機関として医学部、原子力研究所を持つ近畿大学として、目の前にある未曾有の大災害に対してできることから支援・貢献していくことが大事と考えております。医療チームの派遣、医療物資の提供、原子力相談窓口の設置、学生・教職員による募金活動、ボランティア活動など、1つひとつ支援の輪を広げていくことが近畿大学としての貢献の一助ではないかと考えています。
この大災害を語るとき、「想定外の・・・・・」とよく耳にしますが、事実として想定外のことが起こりました。この現実を目の当たりにして、被災地の復興支援はもちろんのこと、わが国の未来を担う人材の育成に至るまで、総合大学としての社会的使命と責任を改めて考え、前を向いて次の一歩を踏み出していきたいと考えています。
近畿大学は、平成23年度を平常通りスタートいたしますが、そのスタートは前を向いた一歩です。在学生、卒業生、教職員全ての関係者が力を合わせ、この国難に立ち向かっていく所存です。
平成23年4月1日
近畿大学学長 畑 博行
“オール近大”川俣町復興支援プロジェクト
下記から“オール近大”川俣町復興支援プロジェクト説明会資料をご覧いただけます。
趣旨
東日本大震災は、 地震・津波のみならずそれに伴って東京電力福島第1原子力発電所事故を発生させ、東北地方を中心に多大の地域住民の生活基盤を奪い、また深刻な不安を招いてしまった。
東日本が、地震・津波による物理的被害や東京電力福島第1原子力発電所事故による直接的被害及び風評による間接的被害を克服し、早期に安心して暮らせる地域を取り戻すため、近畿大学は、総合大学として、総力を挙げ、地域復興に協力するものである。
背景
近畿大学は、震災直後より、教職員の平成23年度の賞与の一部を原資とした約2億円による支援及び募金活動を実施し、その資金で各学部・研究所等が様々な復興支援活動を実施してきた。
その中で、原子力研究所は、原子力災害の復興支援として 川俣町における環境放射線調査や 子どもたちの線量結果に対するアドバイス、さらに、健康相談会や講演会等を実施してきた。
その間、町との信頼関係が実り、平成23年6月に近畿大学は川俣町から震災復興アドバイザーの委嘱を受け、今日まで支援活動を継続している。
位置付け
本支援プロジェクトは、総合大学の英知を駆使し、川俣町の再生・復興を直接的又は間接的に支援し、復興モデル地域として川俣町が文化的・経済的に発展した新たな地域社会が構築できるよう祈願して協力するものである。
近畿大学は、川俣町の要請に基づき、 学術・研究の成果を活用して全学で支援するもので、本学として何ら利権を求めるものではない。
学術的発表は、町の同意または共同のもと、できる限り実施する。
“オール近大”川俣町復興支援プロジェクト説明会動画
1.理事長から教職員へのメッセージ
2.学長から教職員に対する支援協力要請
3.川俣町 古川道郎町長からの現状説明
4.原子力研究所での川俣町支援状況及び本プロジェクト募集の概要
その他の復興支援
2011年3月11日の東日本大震災発生直後から、医学部、原子力研究所をはじめとする総合大学としての資源をフル活用し、様々な支援活動をおこなってまいりました。現在も「“オール近大”川俣町復興支援プロジェクト」を中心に現在も復興支援を続けています。
ここではプロジェクト開始以前の活動を中心とした、プロジェクト以外の活動についてご報告いたします。
「大学案内2013」より
これまでの活動
福島県での活動
2012年 2月22日 | 福島県川俣町での放射線量電光表示器贈呈式 [広報課カメラマンリポート] |
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2012年 2月20日 | 近畿大学・(株)千代田テクノルから川俣町への空間線量計及び電光掲示板の寄贈 ならびに川俣町における同機材の活用を含めた今後の放射線対策について |
2011年 6月16日 | 川俣町内の幼稚園児・保育園児・小・中学生のすべてを対象とする 放射線量測定調査に 関する町民への説明会ならびに記者会見の開催について(川俣町からのリリース) |
宮城県での活動
2015年 3月9日 | 3/14(土)宮城県石巻から「教育」交流雇用の好循環を目指す!復興複合施設「ロングビーチハウス」 完成披露パーティ開催! |
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2012年 5月28日 | 近畿大学公開講座 2012 in 女川町 「震災をバネによりよい地域づくりを市民の手で」2012 統一テーマ ~日本の底力 再生への道~6月3日(日)、「女川町総合運動場内集会所」にて |
2012年 3月27日 | 「女川向学館」スクールバスを学校法人近畿大学が寄贈 運行委託費削減、"学び"の環境整備を充実 |
2012年 3月24日 | 被災地支援、NPO支援として宮城県女川町に行ってきました [広報課カメラマンリポート] |
2012年 3月19日 | 「女川つながる図書館」オープニングならびに 「女川つながる移動図書館号」贈呈式 開催のお知らせ |
2011年 9月26日 | 近畿大学発 ボランティアバスを運行します(近畿大学本部キャンパス) |
岩手県での活動
2011年 6月3日 | 塩﨑医学部長らが岩手医科大学を訪問[広報課カメラマンリポート] |
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2011年 6月1日 | 近畿大学による岩手医科大学附属病院に対する医薬品などの緊急提供【第7便】および岩手医科大学・小川学長と近畿大学医学部長との面談・意見交換について |
2011年 5月19日 | 近畿大学による岩手医科大学附属病院に対する医薬品などの緊急提供【第6便】について |
2011年 4月22日 | 近畿大学による岩手医科大学附属病院に対する医薬品などの緊急提供【第5便】について |
2011年 4月7日 | 近畿大学および兵庫医科大学による、岩手医科大学附属病院に対する医薬品などの緊急提供【第4便】について |
2011年 3月31日 | 近畿大学および大阪医科大学による、岩手医科大学附属病院に対する医薬品の緊急提供について |
2011年 3月23日 | 近畿大学による、岩手医科大学附属病院に対するA重油などの緊急提供について |
その他の活動
2014年 6月 6日 | 被災地復興を担う人材の育成を近大が支援 通信教育部 |
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2011年 10月31日 | 原子力と放射線の基礎知識を学ぶー「なるほど原子力展」 原子炉見学、福島・川俣町の特産品販売も ―― 11月2日(水)・3日(木)、東大阪市にて ―― |
2011年 9月22日 | オープンキャンパスにて東日本大震災 NPO法人の被災地での支援活動について講演会を開催します 9/23(金・祝) |
2011年 9月9日 | 舞台芸術専攻の学生たちがコンテンポラリーダンス公演 卒業公演 "The Last Dance" ―― 9月22日(木)から東大阪市にて、入場無料 ―― |
2011年 7月13日 | 近畿大学体育会の東日本大震災義援金計画「KINKI UNIV. ATHLETIC CLUB CHARITY PROJECT 2011」 [広報課カメラマンリポート] |
2011年 6月9日 | 近畿大学、被災地の教育復興などに総額約2億円を提供 教職員賞与から拠出、 さまざまなニーズに対応 |
2011年 5月10日 | 近畿大学吹奏楽部「東日本大震災チャリティーコンサート ――吹奏楽で広げよう支援の輪――」 [広報課カメラマンリポート] |
2011年 4月21日 | 被災地に再び音楽を!大阪の吹奏楽部員850人結集 ―― "壊され、流された楽器や楽譜を届けたい" ―― 5月3日(火・祝)、近畿大学(東大阪市)でチャリティーコンサート |
2011年 4月7日 | 被災地域の大学生・教職員の本学中央図書館利用について |
2011年 4月1日 | 法科大学院修了生への学習環境の提供について |
2011年 4月1日 | 近畿大学原子力研究所 原子力に関する電話相談窓口を開設しています(4月2日まで) |
在学生、入学予定者の方への対応
2011年度
7月1日 | 東日本大震災の被災地での学生ボランティア活動を考えている皆さんへ |
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7月1日 | 合宿・遠征等の活動再開について |
7月1日 | 東日本大震災ボランティア参加について(個人) |
7月1日 | 東日本大震災ボランティア参加について(団体) |
4月28日 | 東日本大震災の被災地での学生ボランティア活動を考えている皆さんへ |
3月25日 | 学費の分納・延納について |
3月17日 | 関東および東北地方への移動について |
3月17日 | 災害特別奨学金について |
3月16日 | 被災された入学予定者のみなさんへ |
3月16日 | 災害見舞金の給付について |
3月14日 | 被災された本学学生及び入学予定者のみなさんへ |
3月12日 | 被災された本学学生およびご家族のみなさまへ |