【情報学科】卒業生による特別講演「組織活動におけるデジタルコミュニケーション」

2019.11.21

  • 研究 教育
  • 情報

2019年11月19日(火)に開講された情報学科3年対象の授業『組織活動と情報システム』では特別講演3回目(全7回)として、ウォーディッシュ合同会社 代表社員で、近畿大学工学部 経営システム工学科(現:情報学科)卒業生の 三戸 鉄也 様 をお招きしました。

20191119_joho1.jpg

三戸先生がいらっしゃるIT業界を筆頭に、企業が重視する考え方が「リーダーシップ論」から「組織論」に近年シフトしています。

つまり「成果を上げ続けられるチームってどんな組織?」という考え方で、その中でキーワードとなるのが「心理的安全性」、安心して自分の感情をさらけ出せる組織かどうかというもの。

組織の中で、これを聞いたら『こんなことも知らないのか』と思われるかもと不安で発言できないこと、怒られたり無能と思われたりしたくないから失敗を隠すこと、批判を恐れてアイデアを出せないこと...そんな経験はありませんか?

今回は"情報技術を使うことで、「心理的安全性」の問題を解決し、成果を上げ続けられる組織にすることはできるのか?"ということをテーマに、「組織活動におけるデジタルコミュニケーション」と題した先生のお話と、学生たちのディスカッションで検討しました。

20191119_joho2.jpg 20191119_joho3.jpg 


前半のディスカッションでは、学生たちが、クラブやアルバイトなど組織で活動した過去の経験で、"心理的安全性が妨げられた"シチュエーションを思い出しながら、心理的安全性が担保されていないチームでは、なぜ・どのようなことが起こるのかを考察。

また、後半では実際に企業内で広まりつつあるslackなどの企業内チャットを例に、こういった情報技術が組織の中で「心理的安全性」を保つのに有効か否か、どんな技術があれば有効となるのかをディスカッションしました。

20191119_joho4.jpg 20191119_joho5.jpg

学生たちの意見は様々で、現状の情報技術では一長一短ですが、情報学科の大先輩でありご自身で起業された三戸先生のように、本日の受講者の中から、新しい情報技術を生み出し社会をよくする技術者、企業人が巣立つことを期待します!