微生物の力を利用した技術革新を目指し、健康かつ豊かで質の高い生活の実現を目指す
上垣 浩一 教授(応用生命化学科)
9: 産業と技術革新の基盤をつくろう
レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
  • 3: すべての人に健康と福祉を

 背景:微生物の特徴を分子のレベルで理解し、科学的理解を深め、それに基づいて、微生物の力を利用した技術革新を目指し、健康かつ豊かで質の高い生活の実現を目指しています。

 研究内容:微生物酵素の立体構造と働きを明らかにすることで微生物特有の代謝を分子のレベルで理解ことが出来ます。これは微生物を使った有用物質生産技術の開発につながる基盤情報となります。さらに立体構造情報を利用し分子の設計図(例えば阻害剤の設計)として役立てることが出来ます。また構造情報を利用する事で酵素自身の高機能化も可能となります。

 一方、発酵食品は古くから日本人に親しまれている食品ですが健康と発酵に関わる微生物の関係は分子のレベルでは実はよくわかっていません。発酵食品に関する微生物と健康の相関を分子のレベルで明らかにするため、微生物が分泌する産物の解析を行っています。また新たな果実酒を開発するため微生物を自然の中からスクリーニングし、利用する研究にも取り組んでいます。これらの研究は新たな健康産業の創出や機能性食品の開発に繋がっていく研究になります。

 このように"微生物を分子のレベルで理解し、操り、デザインする"をキャッチフレーズに研究を行っています。

微生物を分子のレベルで理解し、操り、デザインする