森林のモニタリングとモデリング
井上 昭夫 教授(環境管理学科)
6: 安全な水とトイレをみんなに
すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
  • 7: エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 13: 気候変動に具体的な対策を

  森林を適正に管理したり,利用したりするためには,森林の現況を正しく評価し,また,将来の姿を正しく予測する必要があります。このような評価と予測が可能になれば,森林の現況に応じた管理計画を事前に比較検討し,もっとも良いと考えられる案を採択することが可能になります。

 こうした背景を受け,これまで私は,国内の森林や竹林を主な対象として,森林のモニタリングとモデリングに関する研究に取り組んできました。この研究では,SDGsの目標6に関係する「森林管理が水資源に及ぼす影響の評価と予測」,目標7に関係する「木質バイオマスの供給可能量の評価と予測」,目標13に関係する「森林による二酸化炭素の固定・吸収量の評価と予測」といった項目などを含んでいます。

 これらの研究を発展させ,評価と予測をさらに精緻化させることにより,森林科学の立場からSDGsの目標達成に向けて貢献することが期待できます。

竹林の管理が水資源に及ぼす影響のモニタリング
写真 竹林の管理が水資源に及ぼす影響のモニタリング