環境管理学科開講「海外調査・研修」の概要-海外で体験する環境・農業の"今"と未来-
背景:世界が直面する環境・農業の課題
グローバルな視点が必要な理由
地球規模で進む気候変動や食料問題は、日本だけでなく世界各地で重要な課題となっています。環境を守りながら持続的に農業を続けるためには、海外の現状や考え方を知り、国際的な視点で物事を考える力が不可欠です。
実践的な学びの重要性
教室での学習だけでは得られない、現場での体験と国際交流を通じて、真の問題解決能力を育成します。異なる文化や環境での実践が、未来のグローバルリーダーを育てます。
環境管理学科の「海外調査・研修」の特徴

協定大学との連携
アジアの協定大学や研究機関などと協力して、質の高い研修プログラムを提供しています。

現場での実践学習
農業、森林管理、水資源利用、生態系保全の取り組みを実際の現場で学びます。

国際交流活動
現地大学の学生とのワークショップや交流を通じて、異文化理解を深めます。
環境管理学科では、その力を身につけるための実践型科目「海外調査・研修」(2単位)を開講しています。このプログラムは、世界を舞台に未来の環境づくりや農業に挑戦したい人に、大きな一歩を与える学びの場です。
フィリピン:沿岸生態系の保全を学ぶ

沿岸部での実習体験
フィリピンの沿岸部では、海洋生態系の保全と持続可能な漁業について実地調査を行います。地域コミュニティと協力しながら、環境保護の実践的な手法を学びます。
- 海洋生態系の調査手法
- 地域住民との協働活動
- 持続可能な資源管理
フィリピン:マングローブ林の重要性を体感

生態系の保護
マングローブ林は多様な生物の生息地であり、生物多様性の維持に重要な役割を果たしています。
防災機能
津波や高潮から沿岸地域を守る自然の防波堤として、地域の安全を支えています。
炭素吸収
気候変動対策として、大量の二酸化炭素を吸収・貯蔵する重要な役割を担っています。
フィリピンでのマングローブ林視察では、沿岸生態系の保全がいかに地域社会と環境の両方に貢献しているかを、実際に目で見て学ぶことができます。
カンボジア:地域に適合した農業技術の展開

農業技術センターでの学び
カンボジア農業技術センターでは、発展途上国における持続可能な農業技術の開発と普及について学びます。現地の気候や土壌条件に適した栽培方法や、小規模農家を支援する取り組みを視察します。
現地調査
農業技術センターの施設見学と研究者へのインタビュー
実践体験
実際の農場での作業体験と技術指導の見学
ディスカッション
現地スタッフとの意見交換と課題の共有
タイ:先進的な農業研究に触れる

タイ・チェンマイ大学農業研究所では、熱帯地域における先進的な農業研究と実践を学びます。有機農業、アグロフォレストリー、スマート農業など、多様なアプローチを通じて持続可能な農業の未来を探ります。
有機農業の実践
化学肥料に頼らない持続可能な栽培技術
アグロフォレストリー
森林と農業を融合した革新的なシステム
スマート農業
テクノロジーを活用した効率的な農業管理
充実したプログラム構成
01.事前学習
渡航前に訪問国の文化、環境、農業について学び、調査テーマを設定します。語学準備や安全対策についても指導を受けます。
02.現地調査・研修
夏休み期間に集中して実施。協定大学や研究機関での講義、フィールドワーク、現地学生との交流活動を通じて実践的に学びます。
03.帰国後の発表
調査結果をまとめ、プレゼンテーションを実施。学びを振り返り、今後の研究や進路に活かします。
研修は夏休み期間に集中して行われ、事前学習、現地調査、帰国後の発表まで丁寧にサポートします。安心して参加できる体制が整っています。
カンボジア・タイ調査・研修プログラム例
01.シェムリアップ(1-4日目)
地域の暮らし見学、アグリテクノロジーパーク視察、トンレサップ湖周辺の農業・漁業視察を実施します。
02.プノンペン(4-7日目)
キリング・フィールド、国立博物館でカンボジアの歴史を学び、カンボジア王立農業大学やJICA草の根技術協力事業プロジェクトサイトを訪問します。
03.チェンライ(7-9日目)
ラジャマンガラ工科大学ランナー校チェンライキャンパス訪問、洪水被災地視察、ホワイト・テンプル等の市内視察を行います。
04.チェンマイ(9-13日目)
チェンマイ大学付属研究所、農業試験場、経済モデル実証地区での研修、ドイ・ステープ・プイ国立公園、野生動物保護キャンプ視察を実施します。
フィリピン調査・研修プログラム例
01.セブ・ドゥマゲテ移動(1-2日目)
関空から香港経由でセブへ。シリマン大学海洋研究所見学からプログラムが始まります。
02.ドゥマゲテ研修(3-5日目)
熱帯生物研究所、中央市場見学、海洋研究所所長講義、人類学博物館見学、学生交流を行います。
03.フィールド調査(4-7日目)
アポ島でサンゴ礁調査とウミガメ観察、シアトン町でマングローブ林と養殖場を見学します。
04.セブ文化学習(7-9日目)
オスロブ町沿岸部調査、スペイン植民時代の博物館見学を経て帰国します。
プログラムで得られる成長
語学力の向上
英語でのコミュニケーションを通じて、実践的な語学力が身につきます。
異文化理解
現地の学生や研究者との交流を通じて、多様な価値観や考え方を学びます。
問題解決能力
実際の環境・農業課題に触れることで、実践的な問題解決力が育ちます。
キャリア形成
国際的な視野が広がり、将来の進路選択に大きな影響を与えます。
「進路の方向性が明確になった」「将来は海外で環境や農業に関わる仕事がしたい」
参加した学生からは、このような前向きな声が多数寄せられています。このプログラムは、語学力だけでなく異文化理解やコミュニケーション力も育つ、総合的な成長の機会となっています。このプログラムに参加した学生は、卒業後に海外青年協力隊や海外開発コンサルタントに就職したり、民間や行政組織において積極的に海外勤務を経験しています。