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なら近大農法(ICT農法)を用いてメロン栽培を学んだ農学部生が三郷町信貴山のどか村でメロンの収穫・販売に挑戦

2022.11.18

近畿大学農学部(奈良県奈良市)では、株式会社農業公園信貴山のどか村(奈良県生駒郡三郷町)と連携して、なら近大農法(ICT農法)を用いたメロンの実践栽培を⾏っています。令和4年(2022年)11月16日(水)、農学部農業生産科学科でメロン栽培のノウハウを学んだ学生が、信貴山のどか村内のICT設置温室で育てた「のどか村天空メロン」の収穫と実践販売を⾏いました。学生諸君には、メロンの栽培から販売までの一連の過程を「実学」で学べる場を提供しています。P1050370.JPG

ポイント
  • なら近大農法(ICT農法)を用いた最新の農業を学び、次世代農業の担い手を養成
  • 「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ
  • 近畿大学と三郷町の包括的連携協定によって、町の活性化を目指す

近畿大学農学部は、少子高齢化に伴う農業従事者の減少や、「休耕地」や「耕作放棄地」の増加といった社会問題を解決するため、奈良県と連携して「農の⼊⼝」モデル事業を展開し、平成30年(2018年)4月からICT(情報通信技術)農法を利用した「なら近大農法」を用いてメロンの栽培管理⽅法の確⽴を目指しています。

農業は個人の経験や勘に頼ることが多く、所得確保の不安定さが問題とされています。なら近大農法(ICT農法)では、農作物の栽培に必要な温度調整など管理機能にICT(情報通信技術)を導⼊することによって農作業の⾃動化を実現し、農業初心者でも容易に栽培管理が可能となります。⼟壌センサーと日照センサーを連動させた装置によって、作物に水分と液肥を⾃動的に供給します。さらに、これらの情報は蓄積され、スマートフォンなどで遠隔地でもデータを確認することができます。また、ハウス側窓の⾃動巻上げ機は温度センサーと連動しており、ハウス内の温度をほぼ⼀定に保つように、⾃動的に開閉が⾏われます。このような完全⾃動化肥培管理システムの導⼊により、農作業の負担軽減、そして水や液肥の低減が可能となるとともに、農作物の収穫量の増加と品質の安定化に繋がることが期待されます。

P1050713.JPG平成31年(2019年)3月から、近畿大学農学部農業生産科学科、アグリ技術革新研究所教授 野々村照雄が中心となり、株式会社農業公園信貴山のどか村で、奈良県内で初めてなら近大農法(ICT農法)を用いたメロン栽培を⾏ってきました。今回は、近畿大学農学部農業生産科学科の実習でメロン栽培のノウハウを学んだ学生が「のどか村天空メロン」を収穫し、のどか村内の売店で販売実習を⾏いました。「実学教育」を理念に掲げる大学として、農学部生が農業の6次産業化を「実学」で学ぶ機会となりました。

実施概要
日   時:令和4年(2022年)11月16日(水)収穫 14:00〜15:00、販売 15:00〜16:00
※売り切れ次第、終了
場   所:株式会社 農業公園信貴山のどか村
(奈良県生駒郡三郷町信貴南畑1丁目7番1号、近鉄生駒線「信貴山下駅」から奈良交通バスで「信貴山門」降⾞後、送迎バスで5分、または、⾞で⻄名阪国道、法隆寺IC、または香芝ICから30分)
参 加 者:農学部農業生産科学科 植物感染制御工学研究室 学生17名
問い合わせ:株式会社農業公園信貴山のどか村 TEL:0745-73-8203