エレクトロニクス系工学専攻の天野翔太さん(博士後期課程1年)が、JINR研究所主催のINTERESTプログラムにて、4週間のプロジェクトを修了しました!

2021.07.16

核反応エネルギー研究室の天野翔太さん(エレクトロニクス系工学専攻D1 指導教員:有友嘉浩教授)が、本学協定校のDubna大学(ロシア)と提携しているJINR研究所主催のINTEREST(INTernational REmote Student Training)プログラムにて、4週間のプロジェクトを修了しました。

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Q:今回参加されたJINR研究所主催のINTERESTは、どのようなプログラムでしょうか?また、4~6週間のプログラムは、どのように進んでいきましたか?
A:世界中の学生が、JINR研究所に所属する研究者の指導を受けながら研究データの解析やレポートの作成を行い、専門分野へ の学びを深めるプログラムです。全体の流れとしては、1週目にスーパーバイザーからプロジェクトの概要について説明がありました(Zoom)。僕以外にも参加者は二人おり、一人はキューバからの参加者、もう一人は現地ロシア人の学生でした。プログラム2週目、3週目は、スーパーバイザーから適宜指示があり、与えられた実験データの解析を行いました。4週目には、解析結果をもとにしたレポートが課されました。何度もスーパーバイザーに確認・フィードバックを繰り返し、レポートを完成させました。

Q:どのような専門分野を学ばれましたか?また、その中で面白かったことは?
A:僕の研究室の専門分野である原子核についてのトピックを選択しました。普段はシステム上で得られた計算データをもとに解析をしているのですが、今回のプロジェクトでは、実際の実験で得られたデータを解析したので、新鮮な経験ができ面白かったです。特に、実験の場合は得られたデータをすぐに解析する前に処理する必要があるので、その作業をどうするかという点についてや処理後のデータからわかったことをスーパーバイザーと一緒に議論しながら解析を進めました。そういった英語での交流も、とても良い経験になったと感じています。

Q:逆に苦労されたことはありましたか?cert4-147_4461024_1.jpg
A:実験データの解析に使用するソフトを使いこなすのに苦労しました。スーパーバイザーからの説明で分からない点が多かったので、自分で使用方法を試行錯誤しながら、メールで逐一スーパーバイザーに確認をして、何とか使いこなすことが出来るようになりました。

Q:今回のプロジェクトに参加したきっかけを教えてください。
A:今回のプロジェクトの存在は指導いただいている有友教授からのご紹介で知りました。自分自身、国際会議でJINR研究所があるDubnaを訪れたことがあり、ロシアで様々な貴重な経験をすることができたため、今回はこの国際プログラムに参加することでステップアップをしたいと思い、参加しました。研究室から僕を含め複数名の学生・大学院生が応募をして、選考の結果参加が認められました。選考に関しては、海外での学会発表の経験の有無や、論文提出などの実績が重視されているように感じました。今後はJINR研究所内にあるフレロフ原子核反応研究所で研究したいという希望があり、積極的にチャレンジしたいと思いました。

Q:国際プログラムに参加を考えている方へメッセージ
A:今回のプログラムを経験して、今後もこのような機会があれば是非参加したいと思いました!僕は英語に特別自信があるわけではなく不安な気持ちがありましたが、参加してみると不安な気持ちも吹き飛んで、楽しむことが出来ました。英語力が不安等、悩む要因は沢山あるかと思いますが、悩んでいるならまずは申し込んで、ぜひ参加してほしいと思います。本プロジェクトに関してはwaveという区切りで分かれていて、次のwave5はこれから募集があると思うので、自分の専攻にマッチしたトピックがあれば、学科を問わず参加してほしいと思います。

【イベント概要】
 イベント名:INTEREST(INTernational REmote Student Training)
 主催:JINR研究所(Joint Institution for Nuclear Research)
 ※Dubna大学提携の研究所