理学科化学コース 森澤 勇介 准教授が第36回近赤外フォーラムにおいて2020年度NIR Advance Awardを受賞

2020.12.16

理学科化学コースの 森澤 勇介 准教授の研究成果「溶液中の分子間相互作用による近赤外吸収強度の増強・減衰効果の研究」が近赤外研究会より2020年度NIR Advance Awardに選ばれました。
授賞式及び受賞講演が2020年11月25・26日にオンライン開催された第36回近赤外フォーラムにて行われました。同賞は、当該年度および過去2~3年間に報告された近赤外分光法に関する顕著な研究業績(研究論文、学位論文、実用化事例など)を対象とします。
受賞対象となった研究は水素結合を受けた分子に生ずる近赤外吸収強度の増大・減少効果の倍音次数に注目した実験・理論の研究を表した2報の論文です[1,2]。吸収強度は分光分析を用いた定量分析における基本的情報であり、本研究は非破壊定量分析に広く応用されている近赤外分光法においてその高い精度の解析法開発に欠かせない研究です。
森澤准教授は今後も分子間相互作用を敏感に反映する近赤外分光法に注目して研究を続けたいとのことでした。
[1] M. J. Schuler, T. S. Hofer, Y. Morisawa, Y. Futami, C. W. Huck, Y. Ozaki, Chem. Phys. Phys. Chem., 2020, 22, 13017 - 13029.
[2] Y. Morisawa, A. Suga, Spectrochim. Acta, A, 2018, 197, 121 - 125.

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