総合理工研究科エレクトロニクス系工学専攻 天野 翔太君(M2)、奥林 瑞貴君(M2)が2020年度核データ研究会においてそれぞれポスター賞を受賞しました。

2020.11.30

2020年11月26日から27日に理化学研究所(和光市)で開催された2020年度核データ研究会(日本原子力学会核データ部会主催)において、総合理工研究科エレクトロニクス系工学専攻、天野 翔太君(M2)、奥林 瑞貴君(M2)がそれぞれポスター賞を受賞しました。
ポスター賞は研究会に参加している学生(21件)を中心に4件に与えられ、そのうち2件を近畿大学の学生が受賞したということで快挙です。

天野君は、重元素領域の原子核による核子移行反応のメカニズムを動力学模型を用いた理論計算で詳細に解析しました。反応によって測定される入射核と標的核を起源とする二つの原子核の角度分布と質量分布を、計算によって求め、実験値を比較し、衝突による接線方向の摩擦係数および慣性モーメントの関係を導き出しました。

Shota Amano Kindai University
The origin of correlation between mass and angle in quasi-fission

奥林君は、宇宙元素創生に関連するrプロセスのネットワーク計算において、重要とされるウランより重い原子核領域の中性子過剰核の核分裂を中心に、理論計算を進めました。特に中性子過剰核の核分裂による荷電分布の計算手法を改良し、宇宙元素創生の影響を考えるうえで重要な研究を行いました。

Mizuki Okubayashi Kindai University The fission fragments of neutron-rich nuclei by the Langevin method toward application to r-process calculations

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