重要なお知らせ

東大阪キャンパスにおける実験機器清掃中の事故について

2024.07.29

令和6年(2024年)7月28日(日)13時30分頃、近畿大学大学院総合理工学研究科の研究室において、大学院生2名が実験機器(グローブボックス(※1))を清掃中、拭き掃除の洗浄剤として使用していたヘキサン(※2)とメタノールが発火する事故が発生しました。
発火は瞬間的なもので延焼には至りませんでしたが、清掃を行っていた大学院生2名が火傷を負い、八尾徳洲会総合病院で治療を受けて当日のうちに帰宅しました。
日頃から安全に配慮して研究活動を行っておりますが、このような事態となり、学生、保護者および関係者の皆様にご心配をおかけしたことを、心からお詫び申し上げます。実験中のみならず準備・後片付け・清掃などの際にも、薬品を扱う者としての自覚を持つよう、改めて学生・教員に注意喚起し、安全管理を徹底して再発防止に努めてまいります。

1.事故概要
大学院生2名がグローブボックスの内部を清掃するために、まずヘキサンを用いて拭き、次にメタノールを用いて拭きました。その後、早く乾かそうとヒートガン(※3)で加熱したところ引火しました。

2.事故原因
可燃性の高いヘキサンとメタノールに対し、高温になるヒートガンを用いたことが原因であると考えられます。

3.怪我の程度
大学院生A:右手がⅡ度熱傷。右腕と顔・首がⅠ度熱傷。(軽度)
大学院生B:左腕がⅠ度熱傷。(軽度)

※1 グローブボックス:薬品を空気に触れさせないために、密閉して内部に手だけを入れて作業ができるようになっている実験機器。
※2 ヘキサン:無色透明の液体で、他の薬品を薄めるために使用されることが多い。薬品による汚れを落としやすいため、実験機器の清掃に使用されることもある。
※3 ヒートガン:プラスチック部材の軟化・成形、塗装の乾燥等に用いる工具。