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【開催レポート】近大ビジコン2025
【公式サイト：https://www.kindai.ac.jp/kincuba/biz-con/2025/】
2025年12月10日（水）、近畿大学東大阪キャンパス「実学ホール」にて、起業を目指す学生のためのビジネスプランコンテスト「近大ビジコン2025」を開催いたしました。
当日は学生や教職員に加えて一般社会人も多く見受けられ、パートナー企業を含む合計316名が来場。実学ホールを舞台に、ファイナリスト10組がビジネスプランを発表しました。審査員による鋭いフィードバックや、会場を巻き込んだ質疑応答が繰り広げられ、盛況のうちに幕を閉じました。
「近大ビジコン」は、近畿大学の建学の精神である「実学」を体現し、大学発ベンチャーの創出と起業家精神の育成を目的とした、近大発起業支援プログラム「KINCUBA」の集大成となるイベントです。【公式サイト：https://www.kindai.ac.jp/kincuba/biz-con/2025/】
今回のファイナルピッチに登壇したのは、多数のエントリーの中から書類審査・プレゼン審査を勝ち抜いた10組。 登壇が決まってからの数ヶ月間、KINCUBA Basecampを拠点に、プレゼンテーションワークショップやメンター陣によるブラッシュアップを重ねてきました。単なる「アイデア」に留まらず、いかにして社会に実装し、ビジネスとして成立させるか。夜遅くまで議論を交わし、検証を繰り返してきた成果が、この日のステージに凝縮されています。
「グランプリ部門」と「チャレンジ部門」の2部門に分かれ、それぞれ5分間のピッチと、審査員による鋭い質疑応答が行われました。
1次審査、2次審査を突破し、この日のファイナルピッチに登壇した10組。それぞれの情熱が形になったビジネスプランを、当日の結果とともにご紹介します。
【グランプリ部門】
すでに起業している、または具体的な事業化を推進している精鋭6チームが登壇。
- 中筋 穂奈実さん（農学研究科 博士前期課程 2年／株式会社ばらめく）
［最優秀賞・南光不動産賞・延田グループ賞・大塚電子賞・千房賞］
プラン名：研究発の食用ばらで、地域に新しい魅力を 大学での研究成果である「食用ばら」を軸に、6次産業化と地域活性化を狙うプラン。研究者としての知見と、実学を重んじる近大らしい事業の完成度が絶賛され、見事グランプリに輝きました。
- イ・ジュンオさん（薬学部 医療薬学科2年／株式会社PACES）
［優秀賞・オーディエンス賞・インマーケティングラボ賞・健康都市デザイン研究所賞・東京海上日動賞・マグチグループ賞］
プラン名：AI×薬局DXで築く、次世代医療インフラ 薬学部の専門性を活かし、AIを用いた薬局業務の効率化を提案。会場の共感を最も集めた登壇者に贈られるオーディエンス賞を含め、多数の協賛企業賞を受賞しました。
- 高橋 亮太朗さん（理工学部 理学科物理学 4年／株式会社Xer）
［NTT西日本賞・大広賞・フィラメント賞］
プラン名：サイバーセキュリティ特化AIで、情報インフラの安全を守る 高度な技術力を背景に、進化し続けるサイバー攻撃から社会を守るAIサービスを提案。専門的な質疑応答にも堂々と応える姿が印象的でした。
- 黒崎 優斗さん（経営学部 経営学科 3年／合同会社もちもつ）
［OPENHOUSE賞］
プラン名：ひとりじゃない育児を、すべての人に『今日のできた』 育児の孤独を解消し、親子の成長を可視化するサービス。ターゲットへの深い共感に基づいたプレゼンテーションが評価されました。
- 細見 朋暉さん（経営学部 会計学科 4年／株式会社Topas）
［大阪シティ信用金庫賞］
プラン名：スポーツ親子に向けた心と体のオンラインスクール 自身の経験を活かし、スポーツに励む子どもとその親をサポート。メンタルとフィジカルの両面からアプローチする独自の視点を提示しました。
- 井上 智貴さん（経営学部 経営学科 4年／BeFamily）
［常石商事賞］
プラン名：人と犬がよりよく共存する社会へ ペット市場における課題に着目し、新たな共生社会の実現に向けたプラットフォームを提案。情熱あふれるピッチが展開されました。
【チャレンジ部門】
独創的なアイデアと高いポテンシャルを秘めた、起業前段階の4組が登壇。
- 岸田 宗将さん（経営学部 経営学科1年／太陽の応援団）
［最優秀賞・OPENHOUSE賞・延田グループ賞・大塚電子賞・健康都市デザイン研究所賞］
プラン名：はぐれキャリア特化型のRPG自己探求サービス 自身の原体験から生まれた「はぐれキャリア」という独自のコンセプトと、ゲーミフィケーションを融合させたプラン。1年生ながら圧倒的なプレゼン力で部門最優秀賞を受賞しました。
- 村上 萌絵さん（経営学部 商学科 2年）
［オーディエンス賞・インマーケティングラボ賞・南光不動産賞・NTT西日本賞・大広賞・千房賞］
プラン名：日常にわくわくを届ける日めくりレシピカレンダー 毎日の献立選びを「楽しさ」に変えるアイデア。会場の期待を集め、チャレンジ部門のオーディエンス賞を受賞しました。
- 松本 峻輔さん（情報学部 情報学科 1年／TimeTurn）
［大阪シティ信用金庫賞・フィラメント賞・マグチグループ賞］
プラン名：あなたと共に歩み、未来を切り拓く相棒 情報学部の知見を活かし、ユーザーの成長に伴走するテクノロジーを提案。今後の展開に期待が集まりました。
- 加嶋 壮研さん（経営学部 経営学科 1年）
［常石商事賞・東京海上日動賞］
プラン名：賞状文化を社会に 日本独自の「賞状」が持つ価値を再定義し、新たなコミュニケーションを創造するユニークな視点が評価されました。
■ 懇親会
ピッチ終了後、KINCUBA Basecampにてに行われた懇親会では、協賛企業の皆様やOB・OGの皆様とつながる機会となり、学生が熱心に名刺交換や意見交換を行う姿が見られ、ここから新たな「産学連携」の火種が生まれる瞬間を目の当たりにしました。
■ 最後に
「近大ビジコン2025」は、無事に全プログラムを終了いたしました。 当日は316名の皆様にご来場いただき、学生たちのプランを社会へと繋ぐ貴重な機会となりました。
コンテストはあくまで一つの通過点です。 登壇した学生たちは、明日からもまた KINCUBA Basecamp を拠点に、事業化に向けた実務を進めていきます。
ご協力いただいた審査員・協賛企業の皆様、コミュニティーパートナー様、そして会場に足を運んでくださった皆様に厚く御礼申し上げます。
起業するなら、近大。 これからの彼らの事業展開に、ぜひご注目ください。