インフルエンザについて

インフルエンザと普通のかぜの違い

普通のかぜの症状は発熱もそれほど高くはなく、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などが中心で、重症化することもあまりありません。
しかし、インフルエンザの場合は発熱(38度以上)、頭痛、関節痛、全身倦怠感など、全身の症状が強いのが特徴です。また、それにあわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状も見られます。潜伏期間が1~3日と短く、感染力が強いこともあり、毎年多くの方がインフルエンザにかかっています。
また、高齢者や抵抗力の弱っている人などは、気管支炎や肺炎などを引き起こし重症化する恐れがあるので注意が必要です。

インフルエンザにはどんな種類がある?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの抗原性の違いから、A型、B型、C型に大きく分類されます。A型はさらに細かい型(亜型といいます)に分類されます(A/香港型など)。ヒトで大きな流行を起しているのはA型とB型です。C型もヒトに感染しますが大流行は起こさないとされています。

インフルエンザはどのように感染するの?感染しないようにするためには?

  1. 流行時期は、できるだけ人ごみや繁華街への外出を控えるか、マスクを着用しましょう。
    インフルエンザは、おもに飛沫感染です。かかっている人の咳、くしゃみなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、吸入することによって感染します。インフルエンザが流行してきたら、特に高齢者や抵抗力の弱っている人、疲れていたり、睡眠不足の人は、かかりやすくなるので気をつけましょう。
  2. 帰宅後は手洗い、うがいを行いましょう。
    感染予防の基本として忘れないように心がけましょう。
  3. 日頃から十分な睡眠を心がけましょう。
    体を休めることは免疫力を向上させることにつながり、病気にかかりにくくします。
  4. 日頃から栄養バランスのよい食生活をおくり、免疫力を高めておきましょう。
    ファーストフード、カップラーメンだけですませたり、偏った食事になることは免疫力の低下につながります。
    野菜、魚や肉類、豆類、海藻類、キノコ類、イモ類、種子類(ゴマ・ナッツ)などを、バランスよく摂りましょう。
    その時期にとれる旬の野菜は栄養価が高いので、積極的に摂ってください。
  5. 室内では加湿器などを使って、適度な湿度を保つように心がけましょう。
    とくに冬場は空気の乾燥により気道粘膜の抵抗力が弱くなり、インフルエンザにかかりやすくなります。室内では加湿器などを使って適度な湿度を保つように心がけるのも予防策のひとつです。また、マスクを着用すると吸う息が湿気を帯びるので、のどの乾燥対策にも有効です。インフルエンザウイルスは、乾燥した空気中では長くとどまりますので、適宜換気を行いましょう。
  6. 流行前の予防接種が効果的です。
    インフルエンザ予防の基本は流行前にワクチン接種を受けることです。
    インフルエンザの予防接種は、インフルエンザにかかりにくくなる、またはかかっても軽症ですむようになる、ということを目的として行います。
    ワクチンの接種を受けてから、効果が現れるまで個人差はありますが、約2週間ほどかかります。また、ワクチンの効果は約5ヶ月間持続するとされています。
    ワクチン接種は、かかりつけ医や、地域の医療機関でうけることができますので、各自医療機関にご相談ください。

インフルエンザに感染してしまったら?

  1. 早めに医療機関を受診しましょう
    急に高い熱がでたり、関節痛、全身倦怠感などが現れた場合は、早めに医療機関を受診してください。自分の体を守るためだけでなく、周りへの感染が広がることを防ぎます。
  2. ゆっくり休養し、十分な睡眠をとりましょう。
    一般的な風邪にも言えることですが、体を休めることは免疫力を向上させることにつながります。
  3. 水分をたくさん摂りましょう。
    発熱することにより体からたくさんの水分が失われます。脱水を起こさないためにも水分(茶、水、スープなど)はこまめに摂ってください。
  4. 温かい消化の良いものを摂りましょう
    胃腸の機能も低下しています。温かい消化の良いもの(お粥、うどん、野菜スープなど)を摂り、体が回復する手助けをしましょう。
  5. 適度な換気と加湿を心がけてください。
    閉め切った部屋ではウイルスが浮遊していることがあるので、適度な換気が必要です。加湿器などで適度な加湿を行い、気道粘膜の働きを高めて、体が回復する手助けをしましょう。
  6. 登校については医師と相談してください。
    一般的にはインフルエンザを発症してからの3~7日間はウイルスを排出し、その間感染力があると言われています。ウイルスの排出量は解熱とともに減少してくるので、排出期間の長さについては個人差があります。
    学校保健法では出席停止期間を「発症した後、5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまで」と定めています。ただし、病状により学校医、主治医において伝染のおそれがないと認めたときは、この限りではありません。
    インフルエンザと診断された場合には、所属学部への連絡や証明書の提出が必要になります。

学校感染症治癒証明書