生成AI(ChatGPT、BingAIなど)に関する留意事項について

2023.09.27

令和5年9月21日

工学部・システム工学研究科
在学生の皆様へ

工学部長 荻原 昭夫
システム工学研究科長 栗田 耕一

生成AIに関する留意事項について

はじめに
ChatGPTやBingAIなどの生成AIは、急速な進化とともに社会での認知度が高まっています。生成AIは正しく用いれば、創造性、生産性を飛躍的に向上させることができる一方、誤った使い方をすれば、学生の皆さんの学力向上を妨げる要因になります。特に在学中にレポート、卒業研究等で身につけなければならない文章力・思考力等が、生成AIに依存してしまうことで、阻害されることを教職員は危惧しています。生成AIについては、技術者倫理に基づいたうえで、学生皆さんの学力向上に寄与する使用を強く推奨します。

利用の際の注意事項について
  • 生成AIは、人間が作成したデータを学習して、そのデータを元に新しいデータを作成する技術です。学習データに偏りがある場合、生成されたデータに偏りが生じます。生成された文面はとても自然で説得力があるため、十分な知識がないと使いこなすのは困難です。
  • 生成AIを利用する際は、あくまでも補助的な目的で使用すべきと考えます。安易に生成されたデータを鵜吞みにせず、生成データに間違いが含まれることを認識し、内容が正しいかを確認する、他の情報源も調査するなど、自身で責任をもって最終的な判断をする必要があります。
  • データを入力する際には、プライバシーや著作権の侵害に当たらないように、細心の注意が必要です。特に個人情報や研究で得られた未公開データを入力することは、様々な問題を引き起こす可能性があるので、絶対に行わないでください。
  • 生成データ(出力)を利用する際、著作権などの他者の権利を侵害していないかを必ず確認する必要があります。生成データとして、どこかの学習データが原文のまま複製される場合があります。この場合、内容が正しくても盗用となります。
  • 担当教員が生成AIの利用を認めていない授業もありますので、担当教員の指示に従ってください。また、生成AIの利用が認められている授業においても、出力データをそのままコピー&ペーストすることや、或いは少し手を加えた程度(語尾や接続詞の変更・順番の入替等)で、自身が作成した提出物とすることは禁止します。
レポートにおける利用について
  • 担当教員が生成AIの利用を認めている授業では、例として以下のようなことが指示されますので、担当教員の指示に従ってください。
  • (1) 利用した生成AIの種類とバージョンを示す。
    (2) 生成AIに質問した内容と生成範囲が分かるようにする。
    (3) 生成AIの情報源を確認し、利用した情報源を併記する。
    (4) その他、担当教員の指示を受ける。また、後日、対面授業でレポート作成、口頭試問を受ける。
卒業研究等の利用について
  • 個人情報、研究室等で得た情報、著作権を侵害する可能性のある情報の入力は禁止します。
  • 使用に当たっては、担当教員の指示に従ってください。

以上、生成AIの利活用に関して、学部の方針、担当教員の指示に反した行為を行った場合、提出物が無効になり、成績評価などに影響する場合があります。
また、上記の内容は発信日時点での留意事項です。今後、変更が必要になった場合、あらためて通知します。

以上

【参考】生成系AI(ChatGPT、BingAIなど)の利活用について(学長通知)