【SAP ジャパン株式会社】工学部情報学科「情報システム管理」第2回特別講演を開催

2020.10.16

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10/13(火)、工学部情報学科の専門科目「情報システム管理」の第2回特別講演が開催されました。講師として、前回に引き続き SAP ジャパン株式会社 CFO ソリューション推進室 シニア・ソリューション・プリンシパル(CoE)関口 善昭 様をお迎えし、『SAP におけるファイナンス・トランスフォーメーション事例』についてご講演いただきました。
関口様は在宅勤務のため、今回もご自宅からオンラインによるご講演となりました。

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講義の前半では、SAP 社がファイナンス組織を大変革した背景や、ファイナンスの変革を支える SAP グローバルシェアードサービスセンターの概要などについて説明いただきました。
従来の ERP システムから、業務系システムと情報系システムを統合した次世代型 ERP システム『SAP S/4HANA』を利用することによってリアルタイムに分析レポートを見ることができ、業務の高度化にもつながることや、グローバルシェアードサービスセンターをマニラ、プラハ、ブエノスアイレスの3カ所に設置することで、世界規模での品質管理や組織開発、プロジェクト管理などが行えるようになっているとのことです。
現在のコロナ禍においても、マニラのサービスセンターがロックアウトされた時には、プラハがバックアップとして機能していたというお話は、大変興味深い内容でした。

前半の講義の内容をもとに、後半には『会議を「報告の場」から「議論の場」に変えるためには、何が必要か? データ、プロセス、システム、Analytics、人の立場から考察せよ。』をテーマにグループディスカッションと発表を行いました。
関口様には、学生の発表内容について1つ1つ丁寧にご講評いただき、最後に「議論の場で意見を伝える場合には、謙虚さを持ちつつ、自分の主張を自信を持って丁寧に説明する事が大切で、他の人と意見が違っていても自分を否定された訳ではなく、ただ意見が違うだけでむしろ健全なこと。相手の意見が正しいかもしれないという視点を持って議論を行うことも大切です。」と教えていただきました。

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講義を受講した情報学科3年生3名に講義の感想を聞きました。

上原君「SAP 社が、どのような経緯で現在の姿になったのかを詳しく知る事ができた。さらに、国が違っていても会計方法などを統一することで国外のシェアードサービスも利用できるので便利だと思った。僕たちのグループは、"まず議論の場とは、どういったものなのか?"というテーマでグループディスカッションを行った。議論の場とは、データやレポート、環境などの情報が議論に参加する人に周知されていて、尚且つ現在問題になっていることと今後の到達点が明確になっていることが必要なのではないか。その上で、実際に必要となってくるデータ、プロセス、システムはどのようなものかについて話し合いを行った。」

仁木君「今日関口先生のお話を伺って、自分自身の小さい頃、人と意見が食い違ってよく喧嘩になっていたのを思い出した。それは自分自身を否定されたように感じていたからなんだと今日気づいたので、今後は謙虚さを持ちつつ、きちんと自分の意見が言えるようになりたい。」

竹中君「SAP 社では世界規模でシステムを管理していることや、日本人とアメリカ人の議論方法の違いなども伺って、グローバルな視点を持つことが大切だと感じた。自分の視野の狭さも感じたので、これからは広い視野を持てるようになりたい。」

関口様には、11月17日(火)にも引き続きご講演いただきます。よろしくお願いいたします。