建築学科「空家再生プロジェクト」 市民ワークショップを実施

2016.12.12

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工学部 建築学科谷川 大輔 講師(歴史意匠研究室)は、学生たちと一緒に「空家再生プロジェクト」に取り組んでいます。
(以前、このプロジェクトについてお届けしたブログ記事はこちらから)

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このプロジェクトは、 2016年5月から東広島市福富町で開始したもので、築100年を超える空家の古民家を、なんと、谷川先生自身が購入しました。
学生たちがリノベーションを通して、建築構造を実地で学べるのはもちろん、地域の方と学生たちが交流できる場として空家を再生させようというプロジェクトなんです。

そうした"ソフト"面での再生活動の一環として、10/22(土)、11/12(土)、12/3(土)の3回にわたって、地域の皆さんと一緒に、この建物の今後の活用方法を考えたり、福富町自体の定住促進を図るためのワークショップを開催しました。

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というのも、谷川先生は現在、広島県および東広島市が進めている移住・定住施策に関わっており、東広島市の地方創生審議委員も務めています。
谷川先生自身が、東京から東広島市への"移住者"ということもあり、これまでも、広島県が、東京圏からの地方移住、定住を促進するために行っているセミナー「HIROBIRO.ひろしまinトーキョー」に参加したり、東広島市の移住促進サイト「移住するなら東広島」で紹介されたりしています。

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今回のワークショップについても、広島県・東広島市と共同して開催し、計50人程度の地域の方や大学生など幅広い年齢層が参加しました。

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第1回では、福富町の魅力や定住の課題について洗い出しをしました。
そこで出てきた今後の指針となるキーワードが「他力本願」!あるものは活かし、ないものは頼ろう(持ってくる)ということだそう。福富町にあるもの、足りないものを考え、どうしたらよいのかアイデアを出し合うところからスタートしました。

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第2回では、第1回で出てきたアイデアをより具体化し、これから進めていく4つのプランを決定しました。
例えば、星空のきれいさを活かした田舎風景と星空を楽しむ「えんがわカフェレストラン居酒屋」、大学が近くにあるというメリットを活かして、「学生がもてなす癒しのカフェ」など・・・。

第3回では、アイデアを実践するための4チームを作ってグループワークを実施。第2回で出てきた4つのプランを実現するため、4チームに分かれ、それぞれ具体的な施策を検討しました。

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1月からは、プランの実現に向けて、"ハード"面での再生活動も本格化し、いよいよ改修工事が行われます。

また、2017年は、広島県が開催する「ひろしま さとやま未来博2017」も行われ、県内の中山間地域が益々盛り上がっていくこと間違いなしです!
キャンパスブログでは、今後も当プロジェクトの様子をお届けしますのでお楽しみに!!

今回のワークショップには、ゲストとして、雑誌「ソトコト」<発行=木楽舎>の副編集長 小西様もお招きし、今回のワークショップのことが、現在発売中の「ソトコト」(2016年12月号)にも載っていますので、ぜひご覧ください。