化学生命工学会活動レポート~大学祭の廃油をリサイクル~

2014.12.10

  • 化学生命

10月25日(土)、26日(日)の2日間で、うめの辺祭(大学祭)が行われ、揚げ物など飲食物を中心とした模擬店が、キャンパス内に軒を連ねました。
化学生命工学会では、一昨年2012年に、この模擬店から出た廃油をバイオディーゼル燃料へリサイクルする活動を行いました。

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「もったいない!」から始まった本プロジェクト。今年も、この廃油をリサイクルする活動を行ったと聞き、活動に携わった学生の一人、2年生の村田 充 君(岡山県立岡山一宮高校 出身)にお話を伺いました。村田君は今年の7月に開催された「ひがしひろしま環境フェア」でも、主体となってボランティアを行った、化学生命工学会で会長を務める学生です(当日の様子はこちら)。

「今回は、廃油を " 飼料用油脂 " にリサイクルすることを目的に、回収を行いました。」
飼料用油脂は、家畜の飼料に加えることで、飼料のカロリーを調整したり、栄養のある家畜を育てることができるものなのだそうです。

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2012年の活動の際ご協力いただいた、株式会社無垢 ~ムーク~ 代表取締役 道原 伸二 様のお取りはからいで、この度も有効活用が実現しました。道原様のご紹介で、回収した廃油は、廃油の精製事業を行う企業へ渡され、こちらで廃油がリサイクルされ飼料用油脂に生まれ変わります。そこから畜産業者へ渡され、家畜の飼料用油脂として活用されるのだそうです。

「家庭の料理で出た油は、そのほとんどが捨てられていて、僕も正直その捨てる側でしたが、大学祭のような大きなイベントで、違う形にリサイクルできるということや、その方法を知ることができて勉強になりました。」

「活動を通し、"もったいない" 精神で、環境保全の活動をしている企業や団体が沢山あることを知り、驚いたと同時に、企業への見方も変わり、自身の世界も広がりました。」

今年度で工学会を引退する村田君。来年以降は、廃油以外にも、ペットボトルのリサイクル活動なども考えており、それを後輩へ受け継ぎたいと考えているそうです。

村田君、ありがとうございました。キャンパスブログでは、今後も、行事や学生の地域貢献活動の様子をお届けします。